常々、犬相手の社会化は年長の落ち着いた犬を選んでと
お話ししてますが、知り合いに的した犬を飼ってる人がいない場合もありますよね。
そんな時は、お散歩中に出会う犬でも良いんです。

引っ張ったりせず時々飼い主に注目しながら落ち着いて歩いていて
他の犬を見ても興奮したりしない犬を見かけたら
積極的に飼い主さんに声を掛けて挨拶の練習をさせてもらいましょう。

挨拶の練習で気を付けなくてはいけないのは
抱っこでの挨拶は厳禁ということです。
抱っこではお互いのカーミングシグナルが見えないまま
しかも鼻先をつき合わされる格好になるのでトラブルの元です。
そして犬が怖がって挨拶を躊躇したとしても
無理矢理、押したりするのもダメです。
そんな時は自分の犬ではなく、相手の犬を撫でて
怖くないよ、大丈夫だよ、ということを態度で示して下さい。

さて実際に匂いを嗅ぎ合う時に相手が大型犬だったりする場合
小型犬やパピーは、ちょっと怖くて座り込んだり伏せてしまうかもしれません。
それでいいんです。
それは争いを避けるための立派なカーミングシグナルですから。
最初は相手の犬にフンフンと軽く匂いを嗅がれるだけで
小型犬やパピーは固まって動かず、、、なんてこともあるでしょう。
大人しく匂いを嗅がれただけでも大成功です。

逆に相手に対して挑戦的な態度に出てしまう場合は、しっかり制止します。
以前こんなことがありました。
ご近所のヨーキーのパピーなんですがリーマスと初めて会った時は
ブルブル震えてへたり込んでいたんですが、少しずつ慣れてきて
何度めかに会った時にリーマスに『ウー、ワンワン!』と吠えました。
その時の飼い主さんの行動に感心しました。
「Sorry.」と言うやいなや、即座に少し離れたところの木に
自分の犬を繋いで戻ってきて「リーマスはお利口さんね~。」と
リーマスを触りまくってました。

このように時には毅然とした態度をとることも必要ですが
焦らず少しずつ慣らしていってあげて下さい。



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