犬と暮らしていく上で重要なのは、リーダーになること。
色んな躾関連の本やサイトで言われてますよね。
それとは反対に最近はリーダー不要論なんて説もあるみたいですが
やはり犬と暮らしていく上で人間が指示を出す側でなければ
色々と不都合が出てきます。
それを分かりやすく説明するのに『リーダーになる』という表現が
一番、適しているのではないかと、私は考えています。

以前、リーダーになるには体罰なんて必要ない。
必要なのは自信に満ちた態度と一貫性と公平さと書きましたが
まず一貫性について。
ソファに上ってはいけないというルールを定めたとしたら
どんな時も上ってはいけない、これは良く言われてますよね。
でも逆の場合も一貫してなくてはいけないんです。
普段はソファで寝てもいいけど、今日はお客さんが来てるからダメ。
これでは犬は混乱します。
一度良いと決めたことは、どんな時でも良くあるべきなんです。
それは良い行動をした時に褒めてあげる事もそうです。
もう出来るようになったからとか、
忙しくて褒めるのを忘れたなんて事ありませんか?
これも犬を混乱させてしまいます。
どんな時も良い行動は、しっかり褒めてあげて下さい。

そして公平であること。
マウンティングを例にあげてみたいと思います。
マウンティングは推奨される行動ではないので
しようとしたら止めさせてる飼い主さんが、ほとんどだと思いますが
例えばドッグランなどで、お友達ワンコが自分の犬にマウンティングしてきたときに
ちゃんと間に入ってますか?
自分の犬がしようとしたら叱るのに、他の犬からされた時は黙ってる。
これでは犬は『不公平だ!』って思っちゃいます。
犬同士が上下関係を決める行動だから社会勉強のひとつ、という人もいますが
リーダーである飼い主同士が争っていないのに
ましてや違う群れの下位の犬が勝手に
上下関係を決めようとする必要はありません。
そもそも私の経験から言っちゃいますと
飼い主さんが、ちゃんとリーダーシップを発揮出来てない犬ほど
誰かれ構わずマウンティングしようとするんですよね。
これもリーダー不在の不安定さからくる行動なんだと思います。

どちらも実行するのは簡単ではないと思います。
でも可愛い愛犬が安心して暮らせるように
どうか、いつも公平で一貫したリーダーであって下さい。