俳優キム·ジュホン(42)が「ビッグマウス」で鳥肌が立つ悪役演技でこれまで積み上げてきた演技ポテンシャルを爆発させた。


先月終映したMBC金土ドラマ「ビッグマウス」(脚本キム·ハラム、演出オ·チュンファン)は勝率10%の生計型弁護士パク·チャンホ(イ·ジョンソク分)が偶然引き受けることになった殺人事件に巻き込まれ、一夜にして希代の天才詐欺師「ビッグマウス(BigMouse)」になって生き残るため、そして家族を守るために巨大な陰謀で染まった特権層の素顔を暴いていく話を描いた。 キム·ジュホンは劇中で九千市長のチェ·ドハ役を演じ、熱演した。


キム·ジュホンは「私に良い役割を与えてくれて感謝した。 作家さん、監督さんたちと一緒に話しながら作ることができた。 私の話をよく聞いてくださってお話もたくさんしてくださった」として「良い俳優たちと一緒に演技できて楽しかったし光栄だった」と終映感想を明らかにした。


「ビッグマウス」は7月29日、初放送視聴率6.2%(ニールセンコリア、全国基準)で始まり面白いという口コミに乗り始め、最近「魔の壁」である10%台視聴率を越えた。 最終回は13.7%で自己最高視聴率を達成した。 1月1日に終映した時代劇「服の袖赤い端っこ」が最終回で記録した17.4%に続き、今年MBC作品の中で2桁の視聴率を越え善戦した。


キム·ジュホンは「予想できなかった視聴率」として驚いた。 続けて「私には視聴率がどの程度出ればよく出るのかに対する感がまだない。 事前制作した作品で、視聴率をどの程度期待すればいいのかも分からなかった。 ただ一生懸命撮っただけなのに、ありがたい結果に満足している。 台本が面白かったので視聴率がよく出たのではないかと思う」とボールを回した。


「ビッグマウス」は6回目で視聴率10%を越えた。 7回で二桁の視聴率を記録した「服の袖赤い端っこ」より速かった。 早く視聴者から愛されることができた理由は何だろうか。 キム·ジュホンは「俳優たちの熱演」と断言した。


「台本の展開速度も速く、監督がよく撮ってくれた部分もありますが、俳優たちの熱演がよく見えませんでしたか。 「ビッグマウス」は刑務所の神様が主でしたが、私は外にいました。 その中で起こることを直接見ることは難しかったのですが、撮影に行くと監督が刑務所の撮影シーンを見せてくれました。 それを見ながらかなり驚きました。 チェ·ドハがいる空間とは基本的なエネルギーが違うんですよ。 鳥肌が立つほどエネルギーが一気に来ました。 そんな熱演が秘訣だったようです」

 

 

しっかりとした脚本と展開で愛された「ビッグマウス」はしかし最終回で残念だという評価を受けた。 チェ·ドハの罪を陽だまりに引き上げ、法の審判台に立てることを願ってきたパク·チャンホが、九千市長選挙でチェ·ドハに敗北した後、陰地で私的復讐で終わったためだ。 過没入していた愛聴者の間では「キャラクター崩壊ではないか」という不満が出てきた。


キム·ジュホンはエンディングについてどう思うだろうか。


キム·ジュホンは「結末に関して色々な話があるということを聞いた」として「俳優の立場で最初の任務は与えられた台本をどれほどうまく遂行するかどうかだ。 そして視聴者をどのように理解させ共感させるかが重要だ。 そのために視聴者の方々が残念だと言えば、俳優として台本に対する理解度が落ちたのだ。 視聴者の不満があるなら、理解できないとすれば、それは私がもっとうまくやらなければならなかった部分だ。 私の過ちだ」と話した。

 


それと共に「私はエンディングに満足している。 最初はエンディングを知らなかったが、いつか作家さんが夜に電話をくださったことがある。 「ドハが多分死ぬことになるだろう」って言ってた。 作家さんに聞いて理解した部分を説明してみると、ドハは水中で安らぎを感じる。 母親の腹の中のような空間だ。 チェ·ドハが悠々自適フリーダイビングを楽しんだのではなく、底辺に深い情緒があったのだ。 そんな所で終わらせるのはどうかと思った。 満足している」と述べた。(インタビュー②でつづく)