発表会のステージは

無事に幕を下ろし


客席の椅子が片付くと

そこは

打ち上げ会場に変わる。




テーブルが運び込まれ

その上におつまみやオードブル

冷えたお酒が次々と

並べられていき


そのうちに乾杯の合図があり

皆、飲んだり食べたり喋ったり

思い思いに動き出した。




私は無事に本番を終えた安堵感を胸に

楽しそうな皆の様子を

静かに見ながら

お酒とお料理を味わっていた。






しばらくすると

私の横には


今日のステージで観た人が

近づいてきては何やら話かけてきて


そうこうしているうちに

主催者さんやら

憧れの人とステージを共にする方とも

お話をさせてもらって


群れないでいることも

悪くないな、と


ありがたくその恩恵にあずかった。






少し落ち着いてきた頃

「先生と写真撮ってあげるよ!」と

他の生徒さんに声をかけられ


これまたありがたく

応じることにした。







心を閉じていなければ

必要な物事は訪れるもの ー


今思うと

そんな気がしてならない。