便利な世の中になったもんだ。
そこへ入れば、
きれいな真っ白のイスが一つ。
オートメーションで用意されたそのイスに腰を下ろす。
これまたオートメーションで音楽も流れ出す。
クラシックを聴きながらなんて、
なんて粋なんだ。
ことさら真剣な状況になれば、
『音姫』なんて音楽も流れて、
周りの世界から遮断され、
一気に集中モードに入れる。
音楽も様々だ。
さざ波なんて聞くと、
海に行きたくなるじゃないか。
いつしか濡れてしまった俺の体を、
乾いた風が優しくなぜてくれる。
いつのまにかジャズに変わっている。
ジャズを聞いたのなんて、
牛角ぐらいだ。
無事に終わり、
いつになく軽いと感じる体を持ち上げると、
つい先ほどまで散らかっていた所が、
振り返ると、すぐにその場はキレイになっている。
全く、全部がオートメーションだと、
体が腐っちまうじゃねーか。
オートメーションでオフになっていく音楽とともに、
俺はそこから足早に去った。
これ以上進化したら、
お前は一体どうなっちまうんだい?
・・・
なぁ、トイレ君よ。 笑