祝100回記念で全く別の話。

 

 私が大好きな漫才師、米粒写経さん。

 居島一平さんとサンキュータツオさんのコンビ。

 ネタがすばらしいけどテレビで放送できない。

 下ネタとか特定の思想に偏っているとかではないです。

 ・・・・まま、若干、偏っているか。居島さんだけ。

 

 居島さん、通称「記憶病」で、歴史、戦史、映画、本に関する、とんでもない知識が会話の端々に出てくる。

 映画だと「砂の器」を全部そらで再現できる(!)。

 出演者の真似も完コピ。

 あまりの完璧さに松本清張記念館から依頼があって、映画「砂の器」の完全コピー再現トークをなさったそうで。

 

 他の映画でも、タツオさんがうっかり何かを口ばしると、頼まれてもいないのにシーンの再現が始まります。

 映画のナレーションもすらすら出てくる。

 

 かゆい所に手が届くトーク・ネタが多く、たとえば、市川崑版金田一シリーズに必ず脇で出る三木のり平さんを各作品で演じ分けての真似。

 私的には初期作品にカメオ出演なさった横溝正史さんの棒読み演技を真似してほしいです。

 あと、あふれかえる成田三樹生愛とか。

 

 成田さん、私世代だと全身銀色で肌呼吸大丈夫ですか?のガバナス皇帝とか、あと工藤ちゃ~ん、あと、タイトルが区別できない「徳川なんとか伝」とか「なんとか忍法帖」とかの悪役。

 映画では奇怪な人ですが、本当は俳句を愛する寡黙なインテリ。

 東大中退なんだけど、ご本人はそれをプロフィールに書かなかった。

 かっこいいなあ。

 そういう人になりたかったです。

 

 

 米粒写経に戻ると、お二人とも、とんでもない読書家です。推理小説の話では、翻訳ごとの違いを話題になさったり(!)。

 あと、落語愛も尋常でなく、付け焼刃ファンの私なんぞ、まったく存じ上げない面白い落語家さんの話も必聴。

 

 居島さんは、私が小学生時代から大好きな「刑事コロンボ」の大ファンでもいらっしゃる。

 「コロンボ」について1時間語るというトークイヴェントがあって、Youtubeで見れますが、あいかわらずの完璧なシーン再現ぶり。

 居島さんには、ぜひ、小池朝雄さん、石田太郎さん、銀河万丈さんのコロンボの違いをやってほしいです。

 

 という訳で、漫才はもちろん、フリートークも無茶苦茶面白いという方です。

 

 

 外に出られないためにストレスのかかっている方、米粒写経のトーク・イヴェント、Youtubeなどでどうぞ。

 笑える上に勉強になります(無駄な知識だけど)。

 

 

 ところで「刑事コロンボ」。

 犯人を落とすための作戦かもしれないのだけど、あの「能ある鷹は爪隠す」的な言動、人懐っこい雰囲気、どんなに些細なことでも納得するまで調べる仕事ぶり、徹底的に犯行や犯人に関係することを勉強して犯人まで敬服させてしまう熱意、すべてが小学生の時から大好きで、将来、こんな大人になりたいと、割と本気で思ったものです。

 しかし、実際には、ただの忘れっぽくてしつこいところだけしか寄せられませんでした・・・・

 

 

 米粒写経さんの漫才、というかフリートーク。

 歴史好き、戦史好き、映画好き、本好き、落語好き、あとBL好き、アニメ好き、辞書好きの方、お勧めです。

 

 

 

 

米粒写経 ワタナベエンターテイメント所属  公式サイト http://kometsubu.com/