時効警察の復活には驚きました。
オダギリ・ジョーさん、全然かわってない。
岩松了さんだって白髪が増えたな・・以外、皆さん、ほとんど変ってないことに驚きです。
うちの子供1がどはまりしており、「これなんだか観たことある」というので、「時々、パパがレンタルしてたのを一緒に観てたんじゃない?」というと「あ、そうか」と納得した様子。
今回は、1stと2nd以上にオマージュ要素が多いので、一々隣で解説するうるさい親父のせいで、子供1の顔も曇りがちです。
先日、前の時効警察を見たいという子供1とレンタル屋に行ったところ、残念ながら全巻貸し出し中。
残念そうな子供1に「これも面白いから」と、「熱海の捜査官?」を勧めました。
子供1、半信半疑な様子で1巻だけを借りていきました。
その後は仕事で帰宅が遅くなり、しばらく顔をあわさなかったのですが、久しぶりに一緒に食事をしたら、「パパ、あのドラマ、全巻借りてきて観ちゃった」。
「ほらー、面白かったでしょう?」
「うん、面白かったけど難しかった。あと友達が誰も知らなくて。友達のお母さんは知ってるって・・・」と悲しそうでした。
久しぶりに観ましたが、潔いほどのツイン・ピークス&デヴィッド・リンチ・オマージュ。
特に南熱海の看板は秀逸。
山はないけど半裸の女性が描かれています(ご存じ、Twin peaksは女性の胸の俗語)。
それ以外にも映画やドラマなどのオマージュ(?)がいっぱい。
活動家のグループの名前は平将門が主人公の大河ドラマ?
冒頭はピクニックに出かけた名門学校の少女たちのあの映画?
ふせえりさんは「ピンク・パンサー」のケイト―ね
包帯ぐるぐる巻きは「顔のない目」か?
騒音にかき消される「XXさんのこと・・・・愛していたんですね」は「悪魔の手毬歌」だよね
銃撃戦は殺人精神科医が出てくるジョディー・フォスターのあの映画かな
サティの音楽はたけしさんの映画?
エピソードタイトルがキューブリックの映画だよねーとか。
ネットで調べると、当時、謎解きで騒然としていた様子が残っています。
テーマが生死なのは、ゴーギャンの絵のタイトルの意味を調べれば、「ああ、だいたい、わかりましたよ」(by 星崎剣三)です。
登場人物の名前や車のナンバーもそのようです。
私の今回の発見は、星崎さんと北島さんの泊まる旅館の住所が「常世」だったことでした(画面にちらっとうつる旅館のタオルに書いてあった)。
「南熱海」って、実際には熱海の南だから海のど真ん中。
海の彼方にあるのは蓬莱山ですし。
「ツイン・ピークス」は意味ありげだけど、実はほとんど意味が無いと思いますが、本作は「意味ありげでありつつ、ツイン・ピークスっぽく無意味な思い付きっぽいのだけど、やっぱり実は意味がある」のではないかと思います。
DVDで繰り返し観るドラマですね。
「ツイン・ピークス」の終わり方が「ええ?」と唖然として、あとは苦笑せざるを得ないのに比べると、本作は同じく「え?」なんだけど、物悲しい感情が残るのが不思議です。
というか、「てしてし」って、時効警察のセリフかと思ってました。
時効警察は「~だぞぉ~、おい」でしたね。
今、我が家でちょっとした流行語です(10年遅い)。
そういえば、二階堂ふみさん。
当時、妻と「この子、宮崎あおいとそっくりだけど大丈夫か。役がかぶるんじゃないか」と心配をしていました。
まったく、余計なお世話でした。
三木聡監督・脚本「熱海の捜査官?」 2010年7月~9月 テレビ朝日