6月

だいぶ彼女の体重も戻り、ひとまず安心する。

2人で散歩する事や電車に乗れるようになる。

週に何度か幻聴、意味不明なことを話すようになる。

この頃、初めて「統合失調症」なる病気があることを知る。

統合失調症とは、精神疾患の一つで、幻聴や幻覚、被害妄想などで実生活に影響のある怖い病だ。

問題は

「聞こえている声や、見えるものが現実である」

という「病識」のない点だ。

本人には幻聴は幻聴ではなく、本物なのだ。

彼女は幻聴に悩まされている。

「彼はあなた以外に女がいる」

「早く出て行け」

「馬鹿」

「彼に迷惑かけている」


と否定的な女性の声や男性の声が聞こえているみたいだ。

「別に女性がいるのになぜ私と付き合っているのか」

という内容を繰り返すようになる。

根気よく話を聞き、

「そんなことはないよ」

と繰り返す日々が続いている。

保護してくれた彼女の友人宅より連れて帰る。

実家で何があったにせよ、酷く痩せている彼女を実家に帰らすわけにはいかない。

友人宅で保護されていた彼女を連れて帰る。

それから2週間。

塞ぎこみ酷いウツ状態の時がある。

ただ、ご飯を作ってあげるとうれしそうに食べてくれる。

とにかく体重を増やさないといけない。

彼女はこんなやせ細っている人ではいけないのだ。


住民を取り戻す

彼女は実家にいる間、住民税や保険・年金など、すべて旧住所から移動されていなかった。

体は実家にあっても、住民としては行方不明になっている状態だった。

まず、住民票を移動、国民保険や年金、免許証や郵便などすべて正常の状態に戻る手続きをとった。

これで病院にも行かすことができる。

2年後の今年5月

彼女が両親の制止を振り切り家出。

友人の実家宅にて保護。

様子がおかしいのを心配し、友人を介して私に連絡が入り迎えに行く。

156センチ53キロあった彼女が40キロを切ろうかという激痩せ・酷いウツ症状


実家での2年間に何が?

当時、同棲していたマンションに彼女の住民税や国民健康保険、年金などの請求が1年以上もあった。

つまり無保険の状態がここ数年続いていたと察する事ができる。

きっと病院には行ってないだろう。

食事は食べていたのか?いったい実家で2年間もの間、何をしていたんだ。


2年前
8年付き合った彼女と結婚を考えるも彼女の両親に反対されていた。

同棲生活を続けて結婚への準備をするも彼女の精神が徐々に不安定になる。
(軽いうつ症状・幻聴)
ある日、実家へ立ち寄った彼女が突然帰って来なくなる。

以後、携帯・メール一切連絡を取れなくなり、実家への連絡も受け付けてくれない状態に。

連絡の取れない2年間。
彼女の友人が家に訪問・電話・手紙を出すも一切連絡とれず。

母親は訪問した友人に対し意味不明なことを繰り返し彼女との面談・訪問を拒否。
以後、彼女の姿を見る友人もなく、「監禁しているのでは」と言われる。

家族のことで警察に相談することもできず。連絡をひたすら待つ状況に。