只今、世界一周旅行中の日記のなかから、キリマンジャロ登頂期間(全13回。の予定)のものに加筆して、掲載中です。良かったら読んでみてくださいね。コメントも大歓迎です!




2002年11月6日

スーパーガイド、マタタを探して

 昨日はマタタに会えなかった。キリマンジャロガイドをマタタに頼んで、無事登頂したという旅人Sの話では、モシの町をウロウロしていたら向こうから声をかけてくるよ、と言われ、情報ノート(日本人宿と呼ばれるバックパッカー御用達の宿にあり、周辺諸国や観光地への移動方法、運賃、注意事項など重要かつ、使える旅情報がリアルに記載されたノート。善意の旅人達によってUp dateされていく)。には、バス停付近で声をかけられたとよく書いてあったので、その辺りを何時間もウロウロしていたが、ついぞマタタは現れなかった。

マタタは、日本人専任と言われるほど日本人バックパッカーの登山ガイドの担い手だ。彼にガイドしてもらえればかなりの確率で登頂できるという噂は、南米にいたときから聞いていた。旅人の間では、9割の確率だったかな・・・(cf.キリマンジャロ登頂率 ギルマンズポイント[5680m]まで約60%、そこからウフルピーク[山頂5896m]まで約30%と言われている)。登頂目前で高山病でぐったりした女の子を、マタタはおぶって山頂まで連れて行ってくれた、なんていう感動的な話も聞いた。ガイドというより、登頂させてくれる職人、というくらい名声高いマタタ。モシの町についたら、まずマタタを探せ、というのが基本の「基」であるという。

私もマタタにガイドしてもらいたい・・・

そんな気持ちが、モシの町について次第に大きく膨らんでいった。登山初心者の私が、まだ見ぬ偉大な山を制覇するのには彼の助けがきっと必要に違いない。旅に出る前は、割と楽観視していたキリマンジャロ登山が、とてつもなく難関に思えてプレッシャーに感じてきたのだと思う。どうしても登頂したいという気持ちが、日を追うごとに高まっていた。

Coffee Tree Hotelの弱点は、シャワーの湯が使えないことだ。なんと、バケツにお湯をもらって水で薄めて使う。加えて排水も悪い。こんなにバス関係が不便なホテルは499日迄の旅の間で初めてだしょぼん っていうか、人生、初!?

そんなわけで、町の中央に出たついでに何軒かホテルを探した。4軒周って一番安かった(ツインで663円)ホテルが気に入った。肝心の部屋もトイレもバスも清潔。明日、ここに移ると決めた。

それでも、Coffee Tree Hotelの屋上レストランは名残惜しかった。夕暮れ時の眺めはいいし、美味しい。チキンカレーとポークリブを食べた。しめて788円。サービスも陽気な雰囲気も良かったけど・・・。






(日本を出発してから499日目)



つづく・・・