ブログネタ:最近どんな本読んだ? 参加中




私の大好きな作家、故、胡桃沢耕史(くるみざわこうし)。
彼の作品はかなり制覇しましたが、最近読んだ中で面白かったのは
『黄塵を駆ける』です。











「黄塵」で、ちょっと想像できるでしょうか。
舞台は中国です。
中国を駆ける、というのだから壮大なテーマに違いない。






と、思っていましたが、戦前、アジア諸国の平和を願うひとりの青年が生涯をかけて
ひたすら中国という国を理解し、戦い、翻弄される様を描いた小説。
なんでそこまで中国にこだわるの!?と言いたくなります。







ですが最近、胸躍ったり、ぞくぞくするような小説に飢えていたので
どっぷりハマってしまいました。
軽カ~く読める感じなのに、心にど~んとくるんですよねぇ。








胡桃沢耕史の小説は、時に歴史小説をしのぐリアルさがあって、どこか幻想的。
読んでいくうちに、色々な想像がふくらんで自分がその場にいるような、
いつもそんな気になって、後味の良い余韻に浸れるところが魅力です。







海外が舞台になった小説も多いので、
情景にうなずきながら笑えるところも、おもしろいかな。
まーそれに、主人公のキャラがあきれるほど濃いにひひアップ






中国大陸が舞台の小説、三国志に続いて
「黄塵を駆ける」もベスト3に入っちゃうかな~。
ちなみにベスト2は「天山を越えて」(同氏)ビックリマーク





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