昨年、初めて歌舞伎というものを観にいって、すっかりその魅力に
取り込まれてしまい、「これは夫にも魅せてあげたい」と思っていたのですが
やっとそれが叶いました。
今回は、お正月という時期なので、華やかな演目や演出が多くて見ごたえあるよ、
そんな情報をくれた歌舞伎ファンの友人も旦那様と一緒に行くというので
ダブルデート的な感じで行って来ました。
演目は、記事タイトルでもある「雷神不動北山櫻 (なるかみふどうきたやまざくら)」
成田山開基1070年を記念して行われる新春花形歌舞伎です。
新橋演舞場(歌舞伎座からすぐなのね~)にて。
市川家と成田山というのは、切っても切れない縁があるんですね。
初代市川團十郎のお父さんが、成田市で生まれているということで
以後350年もの間、市川家は成田山のご加護を受けているんだそうです。
その成田山の開基記念ということで、公演期間中は演舞場2階に
成田山新勝寺の出開帳行われています。(写真)
中央の不動明王に、海老蔵が扮するんですよ。
それに、この「雷神不動北山櫻」は今から270年前に初演されて
ロングヒットとなった演目。その時は、二代目市川團十郎が一人三役を
演じて好評を博したのですが、海老蔵はさらにプラス二役。
正直、海老蔵がそんなに芸達者とは思ってなかった(失礼だよね)
ので、そのみごとな演技にビックリしてしまいました。
とても爽快で豪快な海老蔵でしたー
実際、海老蔵が見得(みえ)を切る(感情が高揚した時に、一瞬動作を止めて
にらむようなポーズをすること)だびに会場からどーっと拍手が起こりました。
見得切りは、荒事が得意な成田家ではひときわ多いのだそうです。
それにしても、この日本の伝統芸を継承していくというのは大変なこと
ですよね。それを、この若さで現代風粋な演出と古典とをこれほど上手く
融合させているなんてすごい。
ついつい、プライベートの方が話題になって私のなかで海老蔵のイメージが
勝手に作られていたけれど、あの目の光や、身のこなし、表情まで、
すべてが芸術というにふさわしかったです。
と、いうわけで明日も少し歌舞伎の話題をしたいと思います。