長野県八ヶ岳高原に、「八ヶ岳高原海の口自然郷」という
高原リゾートがありますが、その敷地内に音楽を楽しむために建てられた
音楽専用ホールがあるのをご存知でしょうか?
八ヶ岳高原音楽堂は、スヴャトスラフ・リヒテル氏の
「世界に通用する建物を」との助言と武満徹氏のアドバイスを得て
日本建築の巨匠吉村順三氏の設計により1998年に竣工しました。
木の響きを生かして、残響と音質を追求した音楽堂。
そこで、私の大好きな二胡とピアノのコンサートがあると知り、
是非行ってみたいと思いました
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二胡の奏者は、姜建華(ジャンジェンホワ)。
上海生まれの天才ニ胡奏者で、小澤征爾がその芸術性と高度なテクニックに感動し
ベルリン・フィルハーモニーなど数々の国際音楽祭に招かれたという人。
その後も内外のオーケストラとのセッションだけに留まらず、
三味線奏者の本條愁太郎やリンケンバンド、林英哲、葉加瀬太郎、加古隆など
幅広い分野の音楽家と共演しています。
そして今回のコンサートではその加古隆と夢の共演。
加古隆は、ピアニストで「白い巨塔」や「博士の愛した数式」などで知られる人。
クラシック・現代音楽・ジャズをミックスさせた独自のスタイルを持っています。
そんな方々の音楽を生で聴けるとあって、
この一ヶ月この日が来るのを楽しみにしていました
音楽堂自体にも、すごく魅かれるものがあって・・・。
音楽堂は、周囲を自然に囲まれ、ひっそりとたたずんでいました。
六角形の屋根をした木のぬくもり溢れる建物に入ると、
高原ロッジオリジナルのワインやソフトドリンクなどが用意され、
一口サンドイッチをつまみながら和やかにコンサート時間まで待ちます。
席は、その場でくじを引いて決まるというユニークな方法。
私たちは、ちょうど中間あたりの列でした。
ジャンジェンホワと、北京からきた琵琶奏者、楊宝元(ヤン・ボゥユァン)も加わり
いきなり一曲目の演奏が始まると、その音の大きさにビックリしました。
200人ほどのホールですが、音の響きが良い、しかも澄んでました。
二胡の音を生で聴いたのは初めてで、
最初の曲から胸に込みあげるものがあり、
三曲連続で、涙が出てとまりませんでした
ジャンジェンホワの二胡は、唄うように、時に語りかけるように
また、泣くように時に笑うように、様々な音で楽しませてくれました。
また彼女、日本語も上手。そして奏でる際の表情も見どころだと思います。
素晴らしい音楽堂で聴く素晴らしいコンサートだねー
と夫とうっとり
ここでしか聴けないコンサートの構成に大満足でした。
そして第二部は加古隆のピアノソロ。
とてもメロディがキレイでこれまた心を打たれました。
アンコールでは、ジャンジョンホワと加古隆の初デュオの特典付き
あっという間の2時間のコンサートでスタンディングオベーションも出ました。
拍手 がなかなか鳴り止まなかったなぁ。
こんなに感動するなんて思ってなかっただけに更に名残惜しく・・・
その日の宿は、憧れの八ヶ岳高原ロッジで、
音楽堂から送迎バスで5分。
ディナーはコンサートを聴いた人とみんなでコンチネンタルブッフェでした。
・・・とそこへ
なんと、ジャンジェンホワと加古隆とヤンボゥユァンがやってきました。
一緒に食事をするというのですっ
彼らのテーブルは、私達のテーブルの斜め後ろ
大きな歓声と拍手で迎えられ、
MCの進行でひとりひとりご挨拶くださいました
すごーい、こんなフレンドリーでいいのだろうか、こんなビックなアーティストがっ
このあとスタッフも交えて和やかに食事され、
コアなファンの方達と気さくにお話したり、
サインを書いたり、テーブルを移ってお食事されていました
ファンにとってはたまらないサービス
八ヶ岳音楽堂コンサートのあとは、いつもこんな感じなのだろうか
興奮冷めやらず、楽しい夜の余韻にひたるのでした・・・。
今日も読んでくださってありがとうございます。応援よろしくお願いします。
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