小学4年生。


『先生、鳥って、ここ、線いるっけ?』



『うーん、その線はいらないね…』


でも、めっちゃ鳥っぽい。


漢字が苦手な生徒さん。


漢字を少しでも面白いと思ってもらいたい。


『この線があるとトサカっぽくて、こっちの方が鳥に見えるね!』


ふたりで爆笑。




授業後、生徒さんのお母さんにもLINEで画像送信。


『面白すぎます!爆笑』って返ってきた。




3年生に入ったころだったかな、


お母さんから『漢字が全然覚えられていないようで』


と相談を受けた。


話し合いながらあの手この手で何とか覚えさせる方向で色々試した。




ある時、お母さんが、


『先生、この子、もう漢字苦手なんだな、でいいかな』と。




無理に漢字を頑張る必要がなくなった。


いつの間にか、その生徒さんは、


『漢字嫌い』


『漢字できない』


『漢字苦手』


言わなくなった。




素直に、


『これは書けない』


『これは分からない』


『これなんだっけ?』




自分をマイナスにとらえる必要はない。


できない自分も自分だから。