遠足、社会科見学などの学校行事の日、

 

体育の授業でプールやスキー学習があった日は、

 

なっかなか皆さんお疲れモードです。

 

楽しければ楽しいほど帰宅後はぐったり。

 

 

 

そんなお子さんの様子を見て授業前に心配してメールをいただいたり、

 

伺った際にお伝えしていただいたりすることもしばしば。

 

『今日学校で○○があってものすごく疲れているので、もしかしたら全然集中できないかもしれません。』

 

 

 

一応、

 

『わかりましたー、それでは様子を見ながら進めますね!』

 

とお答えしますが、

 

チャンス到来!とわくわくする私。

 

 

 

なぜなら、

 

その疲労困憊で体力が残っていないという状態が、

 

集中する感覚を体感する大チャンスにつながるからです。

 

 

 

『え、そんな状態で集中する体力なんて残ってないんじゃないの?』

 

って思いますよね。

 

ふふふ。

 

この余力の少ない状態が、勉強に集中させる最適の状態なのです。

 

 

 

 

まずは、いつも通りの頭の体操をちょっと長めにやります。

 

この日は【利き手ではない方で食べ物縛りのしりとりゲーム】。

 

 ↓ ↓ ↓

 

 

ゲーム感覚で頭と体を使い血流をよくします。

 

そのあと、いよいよ教科へ。

 

 

 

元気いっぱいのときは、

 

『先生、今日ね、学校でね、…』

 

『先生、昨日どこどこに行ってね、なになにしてね、…』

 

なんていうように次から次へと言葉があふれてきて、

 

ようやく問題に取り組み始めたかなと思っても、

 

書きながらまた話し始める生徒さんもいれば、

 

すっかり手を止めて話し始める生徒さんも。

 

余力が有り余ってるとこうなります。

 

 

 

しかしながら、

 

くったくたのへろっへろの日は、

 

「やりたくないな」という感情を生むほどの余力さえも残っておらず、

 

ほんっっっのわずかに残った力で「問題を解く」という方に行くんですよね。

 

不思議なことに。

 

 

 

おそらく、

 

抵抗するのにもそれなりの体力が要りますから、

 

『抵抗せずにおとなしく従った方がラク、言われるままにした方が何も考えなくて済む』

 

という本能が働くのでしょうか。

 

理由はわかりませんが。

 

 

 

わずかに残った体力で、

 

『今日はこの問題やってみよう!』という私の声がけに、

 

うんともすんとも言わず素直に取り組み始めます。

 

心配になるくらい無表情で真顔

 

 

 

そんな日は新しいことには取り組まないようにしているので復習することが多いのですが、

 

なかなかの出来の良さです。

 

肩の力が抜けて(というか力を入れる体力が残されていない…)リラックスした状態なので、

 

思考が非常にスムーズなのです。

 

 

 

帰り際、

 

『むしろ今日はものすごく集中できて、今までで一番進みましたよ~!』

 

とご報告することがほとんどです。

 

 

 

そして翌週、

 

別人のような集中力を発揮してくれます。

 

淡々と問題に取り組む姿が見られるようになるんですね。

 

体が集中した感覚を覚えていて、すーっとまたその状態にもっていってくれるようです。