バンガロール中心から北70キロにあるSDUに行ってきました。

 

2012年より醸造を開始したブティックワイナリーになります。インドで最初のブティックワイナリーという事だそうです。

(テイスティングの場で、意地悪にも「ココ以外にもブティックワイナリーは、インドにあるのですか?」と聞いてしまいました。)

 

敷地のエントランスゲートを抜けて思ったことは、「畑が見当たらない・・・。あれ?」でした。

 

Managerの手厚いおもてなしをいただき、建物に入ると、一階はオフィスのよう。

受付があって、デスクや応接室などがある。
 

2階に上がり、さらっと挨拶をして、いざ出発。
と言ったものの、畑を見に行くわけでなし、一階のバレルルームに。

正確な個数は忘れてしまったものの、これまで伺ったワイナリーに比べると格段に少ない樽数。

フレンチオーク樽のみ(確か)、40樽くらい。少しずつ、これから増えてゆくとのこと。

衛生面から、樽は4回しか充填しないのだとか。

ほかのワイナリーでは、そのようなこと聞いたことがなかったので相場観は分からず。

でも、たぶん、少ない回数なのだと思います。


この時点で、感じるのは、やたら綺麗なこと。

樽の下が、濡れているのは水洗いしているからなのか。

これまで、日本、海外、いくつかのワイナリーを見てきましたが、この綺麗さは、世界的にもかなりハイレベル。

ここ最近の日本のワイナリーには、デザイナー物件のような、ぶっちぎりで美しく清潔なワイナリーもありますが、

いずれにしても、インドでは、このレベルは、トップオブトップと言えるでしょう。

聞いて見たところ、「清潔さに保つことで、仕事の50%は完了だ」とのお言葉。

素晴らしい!

さてさて、醸造室に行くと、樽に比べると大分多いステンレスタンクたち。大小いろいろありますし、上下分割してあるタンクもありました。

酸素との接触が大敵となるワイン醸造においては、

たくさんの容量のタンクがあるという事はアドバンテージになるのではないでしょうか?
 

エントリーレンジのDevaはステンレスタンクでの発酵のみ、Reservaはステンレスでの発酵後、オーク樽に移し、さらにステンレス樽に戻すなどの複雑な工程。

どのワインも総じて、インドの大手ワイナリーの醸造期間と比べるとだいぶ長い期間です。

 

ステンレスタンク部屋の横にある分析室に行くと、遠心分離機、アルコール計、糖度系、などなどの分析器が。

途中、酒石酸の話になり、-4度までに冷却させて除去するという話は知らなかったので、とても勉強になりました。

ボトリング、打栓、エチケット貼りすべて、全自動。

あるワイナリーで、エチケットを手張りしていた私からすれば、なんとうらやましい設備でしょう。

 

一通り、設備の見学が終わりテイスティング。
設備見学の後もあり、とにかくクリーンな印象で始まる。そして、何よりも、温度管理が素晴らしい。


私自身、日本にいた時には、自然派ワインというトリッキーなワインをめっぽう好んで飲んでおりましたが、

コメを磨きに磨き、日本酒を編み出した、日本人が、「本来、澄んだワインを好きな事は自明」とはよく言ったものので、

インドワインの中で、少しでもフランス的な良質ワイン(品質がコントロールされているという意味で)を求めようとしたら、

SDUのワインは、とても良い選択肢になるのではないでしょうか。

 

 

なお「輸出はやっていないのか?」と伺うも、「今はやっていない」という事。

ただ、以前、日本の誰かが50ケースくらい持って行ったらしい。

残念ながら、日本では見たことないですね。大手業者さんではないのでしょうか。

 

畑は、ワイナリーを南下した高速道路の料金所周辺にあるとのことでしたが、残念ながら場所は特定できず。

時期的に収穫前であっただろうから、見たかったなぁ。

 

「スパークングは作らないのですか?」については、設備(投資)の問題もあるので、「すぐには難しいかもしれない」との回答。とはいえ、個人的にはいつか、それが実現することを待ち望んでいます。

 

ツアーは一人1500ルピー。

プライベートツアーだけなので、日程、時間などは調整しないといけないですし

(VIPの方も結構いらっしゃるようで、Winery側の都合も多いようにお見受けしまいました)

 

バンガロールの中心部、空港からは遠いし、スーラやグローバと比べて、

気軽にいけるようなところではないが、タイミングが合って、ワイン好きな方はぜひ行かれると良いと思います。

 

Winery Managerさんの丁寧な説明と、圧倒的にきれいな設備と、品質管理されたワインを飲めば、SDU Wineのファンになる事、間違いないです。