涼しくなったので、熱い緑茶がおいしいと感じられるようになりました。埼玉県産の茶葉のみを使用したさいたまならぬ「茶いたま」シリーズのお茶をいただき、一服です。

 お茶には様々な品種がありますが、このはるみどりは、有名なやぶきたと比べると、摘み取り時期が5~6日遅い晩成種だそうです。摘み取り時期が早い品種、遅い品種を組み合わせることで、お茶農家は茶摘みの時期の幅を広くできる、すなわち労働を分散できるという利点があります。また、品種選びに際しては、お茶を栽培する上での重要病害である炭疽病についても、気にしなくてはいけませんが、このはるみどりの耐病性はやや強いとのことでした。もちろん、味が第一です。味については、渋みが少なく、うま味が濃いという特色が記されています。

 はるみどりを育成した研究者は、どんなお茶の品種を作りたいか、明確なイメージをもってはるみどりを創り出したのでしょう。そして、それを農家が大切に栽培し、お茶にする。お茶屋さんはそれを販売するわけですが、さらに、マーケティングに関わる人たちが、パッケージやネーミングを含めて販売戦略をたてることもある。さらに、お茶の効用を研究する人もいるでしょうし、お茶を海外に売り込もうという人もいるでしょう。お茶を使ったお菓子や食品を開発して売ろうとする人だっていると思います。.農業といっても、生産から販売まで、そのかかわり方は様々だと改めて気づかされます。

 

 そういえば、子どもたちにはお急須で緑茶を淹れることを教えたいですね。まず、お家の方が丁寧にお茶を淹れる様子をみせてあげるところからスタートです。