冬眠すれば....などという甘い考えは通じないこともわかりましたし、また翌年以降のことも考えなくてはいけないことなどについても、理解が進んできた熊事情です。その中でも、東京農業大学森林総合科学科の山﨑 晃司 教授生が解説される番組をみると、わかりやすく、納得することばかりです。やはり、長年の研究というのは大切だと思いました。専門家でもない出演者が、人から聞いた話しやら、自分の直感やらで熊について語るのとは大違いです。山崎先生の、強い管理とゾーニングの提案も、説得力のあるものでした。
その中でも、熊に会ったらどうするか、ではなく、熊に出会わないようにすることの大切さ、そして、熊は視力が弱くて、聴力と嗅覚が発達しているので、鈴やホイッスルなどで人がいることを知らせることの大切さについては、なるほどと思いました。
今年は、熊鈴(正確には熊除け鈴ですが)がたくさん発売されています。関東地方の低山歩きでは、ほとんどの人が持っているようでした。一方、熊の出現例がほとんどないという和歌山県には先週行きましたが、低山歩きでも熊鈴を持ってない人が多かった気がします。
私は熊鈴がわりに、子どもの頃に栃木県に旅行した時に買ってもらったカウベル(のミニチュア)を使っています。カウベルは牛の首につけるものだから、牛がいると思って熊が食べにくるのではないか、という意見もあったようですが、山崎先生のお話を聞いていると、まずは音を出すことが大切だということで、今年はずっと活用しました。往復のバスや電車でうっかり大きな音を出さないように、包み方も手慣れたものです。
スペイン語ではカウベルをカンパナというそうで、ラテン音楽の学期ではカンパナという打楽器があります。ベルですが中の”舌”がないので、たたいて音を出すそうです。熊鈴について調べていて知ったことでした。
