ラオスのワットプー遺跡で。

 カンボジアのアンコールワットとの共通性もうかがえる文化的景観で、ユネスコの世界遺産になっています。ここでもそうでしたが、窓や狭い扉、あるいは格子などを通して遠くを見ると、周りからは切り離されたようで、普通の景色も違って見えます。過去の誰かも、同じように景色を見たのかもしれません。遺跡に行く楽しみはそんなことを感じるところにもあります。

 

 古都ルアンパバーンでは、カイペーンというメコン川から採取し、紙すきのような作業と天日乾燥で作られるという川海苔を食べました。下のお皿の左側です。

お土産にも売られています。胡麻味のほかに、トウガラシ味と思われるものもありました。

 

 総合地球科学研究所2003 年度生態史プロジェクト報告書によると、これは緑藻類のシオグサという植物だそうです。日本の河川にも似た仲間がいるとのこと。緑藻類というと、海で取れるアオサ、日本の川でも作られるカワノリに近いということになるのでしょうか。一方、いわゆる海苔、あるいは板海苔は、紅藻に分類される植物です。

 

  ラオスが話題になる数日なので、思い出したものです。