ピラカンサです。

 ピラカンサは属の名Pyracanthaで複数の種類の植物を含みますが、主に庭木などにされるトキワサンザシを指して呼ぶことが多いと思います。今時分、赤い実をたわわにつけます。明治時代に日本に導入され、初期には農大稲花小の子どもたちも遠足に行く文京区の小石川植物園に植えられたそうです。

 赤い実は有毒で食べられませんが、毒性が段々に薄くなる冬の終わりごろになると鳥たちも食べ始めるとのこと。毒だけでなく、棘も大きいので注意しながら、赤い実を楽しみたいものです。

 

 なお、ピラカンサの和名はトキワサンザシ。サンザシに似ていてトキワ、つまり落葉しないことを意味します。本家?のサンザシは落葉し、また実は食用です。ドライフルーツで見かけることもありますし、梅酒のようにサンザシのお酒、山査子酒も作られます。山査子酒の赤い色も美しいです。