埼玉県からのおいしいキウイフルーツ。果肉が緑のヘイワードという品種です。果皮に毛が密生し、均一な着色で、ずんぐり丸いスタイルが、おいしさを示しています。

 

 キウイフルーツ(学名はActinidia deliciosa)で、猫が大好きなマタタビ(ナツウメ、Actinidia polygamaの仲間です。ニュージーランドの国鳥であるキウイに似ているのでその名もkiwifuruitとなったことはよく知られています。日本での生産は1960年代から、カンキツ栽培の盛んな愛媛県などで始まりました。

 また、日本では見かけないように思いますが、キウイベリー(Actinidia arguta)というものもあります。サクランボくらいの大きさで、皮ごと食べるキウイフルーツの仲間です。キウイベリーとは違いますが、日本でも皮ごと食べられる小ぶりのキウイフルーツも生産されるようになっています。

 

 国産キウイの収穫時期は9月〜12月です。和歌山県、福岡県、愛媛県などで収穫・追熟されて今頃から春先にかけて、消費者に届きます。一方、市場に出回る量の多いのはニュージーランド産ですが、ニュージーランドは日本とは季節が逆ですので、国産とはずれての旬となります。しかし、いずれにしても近年では、品種も多様化し、貯蔵技術も進んでいるので、私たちはキウイフルーツを一年中おいしく食べることができます。

 

子どもたち、リンゴ、ミカン、バナナのほかに、どんな果物を知っているかな。モモ、ブドウ、ナシ、カキ、キウイフルーツそしてそれぞれに多様な品種があります。本で覚えるのではなく、見て、切って、食べて、様々な果物について自然に理解を深めてほしいと思います。