東京農業大学世田谷キャンパスの中庭には、理事長・学長江口先生の研究室で植菌し培養瓶を埋めて発生させたマンネンタケがあったと知りました。収穫祭まで残す予定とのことでしたので、こんなおめでたそうなキノコを見ることができたのですね。


 低山を歩いていてマンネンタケを見つけたことがあります。木の根元にペアのように生えているものもありました。(マゴジャクシなど、似たキノコがほかにもあるそうなのですが、私の気持ち的にはマンネンタケと思って大切にしています。少なくとも、樹種を確認しておけばよかったです。)すでに硬くなっていたので、もう何年も壊れずに引き出しの中に鎮座しています。マンネンタケ万年茸の名称も、吉兆として置物になったり、絵画に登場したりもしているのも、硬くて腐りにくいことに関係しているのでしょう

 

霊芝という漢方薬の一種として昔から珍重されてきたキノコですが、研究によって今では人工的に培養できるようになっているというのが素晴らしいですね。成分の研究もさらに進むことでしょう。

 

なお、マンネンタケGanoderma lucidumと同じGanoderma属の菌 Ganoderma boninenseはインドネシアなどのアブラヤシに大きな被害を与える病菌です。この菌からも見た目は似たようなキノコが出てきます。