これは糖度計です。
もちろん、デジタル糖度計もあるのですが、これはアナログタイプ。しかし、ほぼ正確に糖度を測定することができます。
この糖度計では、果物や野菜などの中にあるショ糖の濃度を測ります。果汁を1~2滴、手前の窓のようなところにつけ、溶けているショ糖が多いと、そこを通る光の屈折率が変わることを利用しての測定です。(塩水、ラーメンなどの場合は、塩分や固形分の濃度を測ります。)
ただし、同じ糖度であっても、クエン酸などそのほかの成分の量で、感じる甘さは左右されます。そのことから、違う種類の果物の糖度を比べてもあまり意味がありません。また、糖度が高い、あるいは、甘いことだけが注目されますが、甘味、酸味、香りの成分などの調和がおいしさにつながります。
農大稲花小では、給食で、異なる品種のリンゴの食べ比べなども行っています。味覚が発達する大切な時期にいる子どもたち、いろいろな食の体験を重ねることが必要ですね。
