涼しくなってから、蚊に刺されてしまいました。実際、蚊は暑いときはじっと休んでいるので、やや涼しくなって、秋から気温が15℃程度になるまでは蚊が活動するそうです。

 今では、蚊を防ぐために様々な化学物質が使われていますが、昔は、香取線香のお世話になっていました。そして、香取線香のために、蚊やり豚というホルダーがよく使われていました。今は使う人はほぼいないと思いますが、夏の風物詩として飾られたりするのを見ることができます。

 何故、蚊やり豚は豚なのか、ちょっと調べてみると、これはイノシシから来ているのではないかという説がありました。その昔、和気清麻呂が、敵対する道鏡からの追手に命を狙われたときに、たくさんのイノシシに命を救われたとされています。そして、和気清麻呂が京都に愛宕神社を作ったことにもより、愛宕神社の神使いはイノシシなのだそうです。そして、愛宕神社は火防の神(火伏の神)とされてきました。そのため、蚊取り線香という火を使うものから火事にならないようにイノシシから家畜となった豚の容器を使ったのではないか、というお話でした。

 蚊に刺されたかゆさも、楽しい勉強になりました。