田奈の田んぼ、実ったイネには秋を感じますが、その他にも周辺にはヒガンバナ、クズなども咲いていました。

 

 これは多分、オモダカSagittaria trifolia 。似た仲間があるということと、以前に薬用植物園で見たときよりもちょっと小さい気がするので、「多分」を付けますが。

 

 田んぼの中の雑草ですが、食用の慈姑(クワイ)は栽培品種です。利尿剤となる生薬としても使われるのは、同じ科だが違う属のサジオモダカサジオモダカAlisma orientaleだそうです。

 

 歌舞伎の屋号では澤瀉(おもだか)屋というのがあります。これは、澤瀉屋初代の猿之助の生家が、生薬としてオモダカなどを扱っていたことに由来するのですが、正確にいえば、サジオモダカを扱っていたということになるのかもしれません。