春、農大稲花小のグランド沿いにあるエゴノキに小さな花が咲きます。茎からぶらさがるかわいい花が目を引くのですが、秋になると、今度は茎からぶらさがる可愛い実に心を奪われます。

 

 エゴノキの実はサポニンという成分が含まれています。エゴノキの果実(果実の皮)のサポニンは、魚にとっては毒性が高いため、これを水に入れて浮かんでくる魚を捕まえる漁に使われたそうです。ただ、このサポニンの仲間はいろいろな植物に含まれており、健康によい効果も知られています。また、水と混ぜると空気を含んで細かい泡ができる性質もあります。お茶に小さい泡がたつのもサポニンの働きです。

 これから、エゴノキの実に気づく季節ですが、食べたりしなければ、ちょっと触ったくらいなら、毒性を心配しなくて大丈夫です。鈴のような可愛さを見てみてください。