これは、葉っぱが細い変化朝顔。遺伝子のなせる業です。愛好家が維持してきた大切な遺伝資源ということもできます。

しかし、

私の専門である植物病理学では、植物ウイルスの感染による病徴(症状)としてトマトなどの葉っぱが細くなることがあり、これを糸葉症状といっています。英語では、シューストリングス、つまり靴紐症状です。ウイルスの種類と感染されてしまった植物の組み合わせで、このような症状になることがあります。葉っぱがほぼ葉脈だけと細くなるので、光合成も十分におこなうことができず、収穫も難しくなります。

 

いきなりこの朝顔を見せていただいたら、まず朝顔とはわかりません。

朝顔だと聞いても、植物病理学者はウイルス病では?と思ってしまうかもしれません。

外見だけで易々と判断してはいけませんね。