モモは中国原産とされますが、そのデリケートな甘さが人気です。中国ではおめでたい果物ということで、以前は日本で買って帰る人を空港で見かけることもありました。逆に、日本の中華街などで桃の形のお菓子を見かけることもあります。子どもたちにはももたろうのお話もなじみがあります。
近代の日本のモモ育種のもとになったのは、白桃という品種です。これは岡山県で1899年に発見されました。
モモといえば、岡山県だった時代もありますが、今では栽培地も広がっています。
これは品種あかつき。
熟するときれいな赤い色が入ってきます。この品種は、旧農林省農業技術研究所園芸部が神奈川県平塚市ので白桃と白鳳を交配して作りだしたもので、1979年6月にあかつきと命名されたそうです。味の良さ、形の良さ、病害虫にも強いなどよいところがたくさんの品種です。現在は、福島県が一番の生産地です。
モモの収穫期は1週間程度。そのため、モモ農家さんは様々な品種を植えて、収穫期を分散・継続させるなどの工夫もしています。一種類だけの品種を植えると、収穫期は大忙しとなり、また天候による被害も怖いからです。