プラタナスの樹皮、迷彩柄のように見えませんか。
この樹皮は、初夏になるとはがれてきます。
農大稲花小の子どもから、木が脱皮していると教えてもらったことがありましたっけ。
迷彩柄を調べるとcamouflageの語が出てきます。カモフラージュする、などという言い方をすることもありますね。動物では擬態するものが知られています。周囲の様子に似せて目立たなくする隠蔽擬態は迷彩服などと共通するところがあります。逆に目立つことによって敵を欺く標識擬態、あるいはむしろ獲物をだまして捕まえるための擬態まであります。また、本当は毒をもっていないのに、毒のあるほかの生き物と色や柄を似せることで身を守ろうとする擬態(ベイツ型)も面白いですね。
植物では花粉を媒介する昆虫を呼び寄せるための擬態が知られています。
とはいえ、このプラタナスの樹皮は結果として迷彩柄になっていますが、生存戦略に貢献しているわけではなさそうです。そのことからは、擬態とはいえないでしょう。