ハナズオウです。

幹に直接、濃いピンクの花を密集してつけます。この花の色が、東南アジア産のスオウ(蘇芳)という別の種類の木の材や莢から取れる染料(ブラジリン)の赤さに似ているので、ハナズオウと呼ばれるそうです。なお、スオウの花はまったく赤味がない黄色です。

 

さて、今週の日曜日は復活祭(イースター)ですね。このハナズオウの仲間であるセイヨウハナズオウの英語名は ユダの木。イエス キリストを裏切ったイスカリオテのユダが、この木で首を吊ったという伝説による命名とされています。ところがこれは、誤訳とのこと。中東のユダヤの地に生える木という意味のArbre de Judeeがユダの木になったとされています。英語でのもう一つの名前は、love tree。これは、花の後から出てくるハート形の葉っぱを見てのことのようです。

染料ブラジリンについても、幹から花が直接に咲く幹生についても、またいつか。