ニュースなどで体罰について報道されると、体罰を受けた子どもやその保護者はさぞつらかったことと思います。体罰だけではありません。先生や指導者が気分で、あるいは怒りの衝動で叱ることがあってはなりません。
気分や怒りの衝動で叱る大人に対して子どもは、大人の怒りに対して下を向いて嵐が過ぎるのを待とうと考えるようになります。
一方、しょっちゅう細々と叱られる子どもや学級では、子どもたちは注意や小言を聞き流し、無視するようになります。叱られてもしばらくすれば大人の機嫌もなおる、ということを体験で学び、言うことを聞かない癖も付いてしまいます。いわば、大人の注意に対する耐性ができる状態となります。それに対して先生や保護者は、なぜ言うことを聞かないのだと思ってますます叱る、という悪循環に陥っているのではないでしょうか。