今回も、検査結果や治療方針の説明を

家族向けに細かく伝える内容ですので

首脳陣以外の方は流し読みしてくださいね

 

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レントゲン検査と詳しい関節チェックの結果

 

〇左右とも膝蓋骨外方脱臼 Grade3/4

 

〇左肩関節不安症(内方亜脱臼)&関節炎

 

 

 

まずは膝蓋骨外方脱臼についての説明

 

(右脚のレントゲン)

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(左脚のレントゲン)※赤丸が膝蓋骨の位置↓

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お皿が正常な位置にある時は(写真左)

赤丸の様に大腿骨の軸の真ん中にある

 

しかし脱臼している時は(写真右)

大腿骨の外側にお皿が外れてしまっている

 

 

今は膝を曲げるとお皿がすぐ外れる状態で

頻繁に脱臼が起きている

 

左右とも脚を伸ばすと

「何とか戻るかな~」という状態

 

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次は肩関節についての説明

 

・横向きに寝かせたレントゲン写真

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左肩に普通は見られない骨の出っ張り(構造物)あり

骨棘(こっきょく)と言って関節炎が出ている時の所見

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・仰向けでバンザイをした状態の写真

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レントゲンでは右側にも少し見られるので

右肩にも軽度の関節炎はありそう

 

 

 

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・肩関節を曲げ力こぶを作る様な状態の写真

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左肩の肩甲骨のフチの所がザラザラしている

内側に亜脱臼する時に骨が擦れている箇所

 

 

軟骨の障害が出てこの様にギザギザに(右肩はツルツル)

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「長いでちね・・・もやもや

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・広めの診察室にて歩行確認(動画見せてもらった)

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→脱臼しているタイミングでは全く歩かず

 (座り込んで静止)

→膝の皿を入れるとすぐ歩き始める

 

 

レントゲンを撮る時には

肩が外れることはなかったが

 

診察室を歩かせた時には外れたので

ある程度日常的に起こっていたと思う

 

 

特に足を滑らせて

肩関節が開く様な動きをした時には

パコっと外れている

 

立ち上がって肘を伸ばすと

元の位置に戻る状態

 


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今回の検査の結果

 

 

問題は3か所メインで考える必要がある

 →左膝・右膝・左肩

 

※右の肩関節に関しては少し問題はあるけれど

 まだ目を瞑れる状態

 

 もっと頻繁に脱臼を繰り返す症状が出ると

 手術の適応になるが今は様子を見る方が良い 

 

 

 

治療の優先順位 → 後ろ脚が重度

 

一番問題となっている

『生活の質』に関わるのが膝の外方脱臼

 

 

これに対しての治療となると

 

現時点では外科的介入をしないと難しい状態

 

 

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首脳陣には個別に説明していないけれど

 

以上の説明で ここまでのところは

理解していただけたでしょうか?

 

みんなスポーツ医学は私より詳しいから

姫ちゃんの状態も把握できたはず(うん)

 

特に膝蓋骨骨折(バスケで膝の皿割った)経験のコーチは

リハビリも含め親身になって姫ちゃんに寄り添うはず

 

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「 姫ちゃん元気でちよ~ ハートのバルーン 」