お客さんじゃない

先日、店主デー(店員が休みで店主1人で営業していることを店主デーと言う)の時に、若い兄ちゃん2人組みが店に入って来て「あのー、客じゃないんですが良いですか」と。

客じゃないんやったらセールスか何かか？

そんもんは、用無しやからさっさと追い出してしまわんと！と考えていると、1人の兄ちゃんはなんか見たことある顔やぞ？だれだ？

おー、セルフィッシュのうまい兄ちゃんや。

名前なんていうたってけ？まぁいいや。

店主「おー、久しぶり。どないしたんや」

兄ちゃんA「お世話になっています」

(別になーんも世話してないけどな)

店主「で、どないかしたんか？」

(はよ、用事を言わんかいな)

兄ちゃんA「今度、こいつの店にハードボードを掛けたいと言うてるんですが、どうしたらええかと思いまして…」

(こいつの店？一緒に来た兄ちゃん、店やってるんや。でもあんた、セルフィッシュで投げてるんやったらママに相談したらええんとちゃうんかいな？と思いながらも、別にええねんけど)

店主「へぇ～、そうなんや。店やってるんや」

兄ちゃんB「はい、この近く片町の方で○○って店をしているんですが今度ハードボードを掛けたく、それで教えて頂きと思いまして」

(その話し、さっき兄ちゃんAに聞いた)

店主「そ、そう。そうなんや。で、具体的には？」

(だいたい、先に名を名乗らんとあかんやん。名前もわからんし店の名前も聞き取れんかったわ)

兄ちゃんB「ソフトが3台ありまして、その横にスペースがあるんですが、そこにつけたいんですよ。壁に張ろうかどうか？照明をどうしたらいいかと思いまして」

(ふむふむ。そんなことより、店に来てオーダーなしかいな)

店主「そうか。まぁ見んとよう分からんし、一度見に行ってあげよるよ。場所はどこなんかな？」

(見に行った方が早いんやから行くでよ)

兄ちゃんB「えっ、いいんですか。ありがとうございます。場所はスキャンダルのすぐ近くで…」

(スキャンダル？え？なにそれ？いや聞いたことあるぞ。あー、キャバクラ…セクキャバね。あの近くか)

店主「じゃあ見に行ってあげるから日時を決めるのにまた近々こっちに来てくれたらええよ」

ということで、帰って行ったとさ。

よいこのみなさん、物をお願いするときは、まず自己紹介して名乗ろう。

そして、店に来たときはちゃんと注文しよう。