それは 1920年のできごとです
イギリスのコティングリー村に住む
2人の少女が撮影した5枚の妖精の写真
少女たちのいたずらが
イギリスの人々に
「妖精は実在するのかもしれない」
と 信じこませたのが
コティングリー妖精事件
わたしたち
森や川で妖精たちと遊んでるの
と 話していた
エルシー(11歳)と フランシス(16歳)
ある日
エルシーのパパのカメラで
妖精の写真を撮りました
写真の専門家に鑑定してもらったところ
その場で
正真正銘の本物と判定されたのです
この事件がイギリス全土に知れ渡り
写真の真偽が取りざたされました
妖精が
ほかの部分よりハッキリ写ってることから
疑う人も大勢いたの
けれど
「シャーロック・ホームズ」シリーズで
有名な作家のアーサー・コナン・ドイルが
「幼い子どもが
このように優れた偽造技術を
持ってるわけがない」
と 発したことで
写真の信憑性
が増したのです
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
その後
〖 Princess Mery's Gift Book 〗
に掲載されてる挿し絵が
写真の妖精とそっくりなことから
偽物であるという疑惑が強くなりました
やがて
騒動も忘れ去られていきました
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
事件から50年を経て
1965年にエルシーがテレビのインタビューで
5枚の妖精写真のうち
4枚はフランシスが紙に描いた妖精を
切り抜いて キノコ🍄の上に
帽子留めのピンで固定して撮影したことを
告白しました
こうして
コティングリー妖精事件は
「自作を人々に最も長く信じこませた事件」
として
ギネスブックに掲載されたの
でもね
エルシーもフランシスも
最期を迎えるときまで ずっと
こう言い続けていたの
写真だけは
手を加えたおぼえが
ないのです。
あれは本物です。
だって、わたしたちは
たしかに
妖精と遊んでいたのですから。
さぁ そろそろ
人間界へ戻らなくちゃ・・・
パパが 心配するから。