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長いペットロスから逃れなかった私。

ある日、書店には入ってこの本に目をとめた。
この本を読んで静かな涙を流した私。

やっと少しペットロスのトンネルの出口が見えたような気がした。

長かったペットロス。
でも、それを経験して私はいろんなことがわかった。

夫のお友達が
「親が死んでも涙は出なかったけど愛犬が死んだ時は涙が出た。」と言われたとか。
この人はシェパードを飼っていました。
で、今は小型犬を飼っています。
外飼いだったシェパードと違い今は室内犬のその犬を溺愛している毎日です。

親や年長者が亡くなるのは、順番に自分より先に亡くなってるし、ある程度は心準備もできるので受け止められる。
でも、自分より若い人、子供、幼子が急に亡くなったら気が狂うほどの悲しみだろう。
病気だけでなく事故や事件で落とす若い命もある。

私にとってはかけがえのない愛犬だったとはいえ
世間から見れば犬のモモ。
人間の比ではない。

犬のモモですらこんなにひどいペットロスに陥ったのだから、大切な人を大切な子を急に失くしたらどんなに悲しい事だろう。
精神を病む人も出るだろう。

初めて、
モモを失くして、
愛するものを失くして初めて
失くす人の気持ちがわかった私。


そうして、
いつか、私は気づいた。

愛して愛したモモを失くして
ペットロスの中で、モモとの思い出の中で
いつか、私は気づいた。

あれだけの愛情を注げる存在と過ごせたということは私は幸せだったのだということに。

モモと過ごせたことは私の大きな大きな幸せだったのだ。

今はモモに感謝の気持ちしかない。
モモにあれだけの愛情を注げたことは幸せだったのだ。

ある日の夜、夫と二人で
日本版、忠犬ハチ公のドラマを見た。

最後の方で、私は夫に見られないように
和室から飛び出して廊下でうずくまって号泣した。
モモが死んで初めてあんなに大きな声で泣いた私。
人生であんなに泣いたのは初めて。
大声でワンワン泣いた。

だいぶ経って夫が
「僕は人間があんなに泣く姿を初めて見た。
あんなに泣いてる声を聞いて僕まで涙が出た。」と言った。

私は思い切り泣いたことで
自分の感情を全て出せたことでやっとペットロスから抜け出せた。

夜中、三時半に来て私を慰めてくれて寄り添ってくれたモモは、モモの霊は天国へ帰って行った。

今はあの日、モモが私に言ってくれた言葉。
「これからは私がみんなを見守るよ。」と言ってくれた言葉

今、モモはみんなのそばにいて見守ってくれてる。

私の心の中でいつまでも生きているモモ。

生きてる時も死んでからも
常に私に寄り添ってくれてるモモ。

ありがとう。

ありがとう。モモ。

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