愛犬は自分が死んでも飼い主のことが心配でずっと見守っていると聞くことがあります。
モモがそうでした。
エルを迎える準備をしてる時だけ少し元気になるけど、その他は全然出来なくて全く元気がなかった私です。
毎日、泣いてばかりでした。
犬と私の10の約束
私を信じてください、それだけで私は幸せです。
私にも心があることを忘れないでください。
言うことを聞かない時は理由があります。
私にたくさん話しかけてください。人の言葉は話せないけどわかっています。
私をたたかないで、本気になったら私のほうが強いことを忘れないで。
私が年を取っても仲良くしてください。
私は10年くらいしか生きられません、だからできるだけ私と一緒にいてください。
あなたには学校もあるし、友達もいます、でも私にはあなたしかいません。
私が死ぬ時お願いです、そばにいてください、どうか覚えていてください、私がずっと貴女を愛していたことを。
犬と私の10の約束
私は9まで約束を守った。
でも、たった一つ、
最後のたった一つだけ、一番大事な最後の一つが守れなかった。
この守れなかった約束のために私は長いこと苦しんだ。
エルを育ててる間もずっと苦しんだ。
夫はよく
「モモの代わりをお母さんにするんやで。」と言いながらエルの頭を撫でていた。
そう、エルはモモの代わりに迎えられた犬だったのだ。
でも、エルはモモの代わりじゃなんかない。
モモの毛色と同じエルをブラッシングしてると
時々、何でエルがいてるのにモモはいないんだろう。と八歳前に亡くなったモモが可哀想だった。
と同時にエルも可哀想だった。
長い長いペットロス
出口の見えないトンネルに迷い込んだみたいだった。
愛犬を急に失くしたら、別な子犬が現れたからといって悲しみが薄れるものではない。
モモの思い出がいっぱいの毎日で
私はいつまでもペットロスから逃れなかった。
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