その頃のモモの霊は日が経つにつれ、だんだん小さくなりました。
最初の頃の大きさの半分くらいになっていて
リビングで見かける事も少なくなりました。
夫がたまに「さっき 娘〇〇の部屋にモモがいてた。」と言ったりすると、まだ夫にも見えてるんだと嬉しかったです。
「それでモモはどうしとったん?」と聞く私。
「〇〇と一緒に笑いながら部屋を出ていったで。きっと二人でどこかへ遊びに行ったんやろうなあ。」と答える夫。
良かったあ。
病気で亡くなる前のモモの姿でさえなかったら
どこへ誰と出現してくれてもいいねんと
私は心底嬉しかった。
娘にその話をすると
「えー。いいなあ。お父さんとお母さんは。私は一回もモモを見た事ないよ。」と言うので可哀想になってそれ以後娘にはモモの霊の話はしなくなった私です。
で、
新しく犬を飼おうと決めても
ブリーダーさんのところから来たモモの時と違って今はもうブリーダーさんどころか外へ出る元気がない私。
そんな私でもペットショップへは、わんちゃん達には会いに行けたのです。
ゴールデンは死ぬほど欲しいけど自分たちの年齢で今から大型犬を飼うのは無理なのはわかっていたし、他の犬種でもいいかなあと思ったり、モモに悪いしなあと思ったり、揺れる思いでゲージ越しに子犬達を見ている私でした。
この時に、ゴールデンの子犬がいたらその日のうちに家に連れて帰った事でしょう。
でも、幸か不幸か
ゴールデンはいなくて
ゴールデンどころか
たくさんいてるわんちゃん達の中で一匹として気持ちが揺らいだ犬はいませんでした。
それからも、毎日、フラフラとペットショップを覗く私でした。
モモに悪いなあ。
でも、モモに似た犬が欲しいなあと
悶々とする私でした。
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