泣いてるばかりの私を
夕方、夫は散歩に誘います。
モモと一緒に三人で歩いた散歩道をモモだけがいなくてお散歩バッグに小さなゴールデンのぬいぐるみを入れての散歩です。

「さっ、モモ行こうね。」と声をかけ
帰ると
「モモ、お家へ帰って来たよ。」と声をかけます。
ぬいぐるみの小さなモモと散歩に行き、家に帰ると大きなぬいぐるみのモモをヨシヨシする私。

3日ほどした時、
とうとう、私は夫に声をかけます。
「こんな動かへんモモなんか嫌やわ。」
夫は
「やっぱりぬいぐるみではあかんか。モモの代わりの犬が欲しいんやったら好きにしたらいいから。」と答えます。
夫にしてみたら
泣いているばかりの私が不憫で
新しい犬が来てモモの代わりになってくれたら元気が出るだろう。と考えたみたいです。

私はモモが死んだら犬は飼わないとずっと決めていました。
モモほどの犬には二度と会えない、モモ以外の犬はいらない。とずっと思っていたのです。

でも、実際にモモが死ぬと気が狂わんばかりの悲しみで、モモに似た犬がもう一度欲しいと思うようになっていました。
情けない話です。

ゴールデンが欲しい。
モモに似たゴールデンが欲しい。
と、考えるようになっていった私です。

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