モモの霊は家の中にはいてたけど外にはついて来てくれませんでした。
私はだんだん外に行くのが出来なくなりました。
どこへ行っても、どの道を歩いても、どこもかしこもモモとの思い出がいっぱいなのです。
家の中で泣くだけで何も出来なくなった私。
あれだけ夢中になったガーデニングの水やりも出来なくなり、夫が代わりに水やりをしてくれるようになりました。
ご飯も作れず、お弁当を買って来てもらったり食べに行ってもらってました。

モモの死から数日して、一日どこかへ出かけてた夫。
帰ってくるなり
「明日、明石のトイザラスへ二人で行こう。」と言います。
何で?と尋ねる私に
「大阪と神戸の百貨店のおもちゃ売り場をみんな回ったけど、ゴールデンレトリバーの大きなぬいぐるみはなかった。
ひょっとして明石のトイザラスやったらあるかもしれへん思って降りたらやっとあってん。買って帰っても良かったけど、顔は自分で選んだ方がいいから 明日僕と二人で見に行こう。」と言います。

早速、次の日、夫とトイザラスへ行った私。

三体あった大きなぬいぐるみ。
ゴールデンにしては毛並みがフサフサではなかったけど、その中で一番モモに似てる顔のぬいぐるみを選んだ私。
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3人がけのソファーの半分を占領する位の大きさです。
お気に入りの骨のおもちゃは三つあって、一つはお棺に入れてあげました。

で、しばらくはこのぬいぐるみのモモと過ごした私。
ご飯の時は椅子に座らせて、寝る時は寝室に連れて行きました。

しばらくは姿の見えない霊よりは
ぬいぐるみとはいえ形のあるモモで少しだけ満足した私でした。

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