吉池美幸

今回のゲストは阪井暖子さんから「笑うまちぐゎーおばぁラッパーズとスローデザイン」というテーマでお話を伺った。

栄町市場

沖縄県・那覇市の中心市街地の一角に戦後からある市場。那覇都市モノレールの安里駅に隣接し、県内唯一の駅前商店街として存在している。戦前はひめゆり学徒隊として有名な女子高と、師範の学校がある文教地区だった。この一角(面積1.3ha)には110件のお店が迷路のようにのきを連ねている。

市場も今のように手を入れるまでは活気がなく、再生業をハードな面からしかおこなっていなかった。そのためか上手くいかず、市場利用者と商店街の町の人とのギャップが存在しているのを阪井さんがヒアリングで発見した。

活性化にはハードの再開発の取り組みと、ソフトの商業活性化の取り組みがあり、栄町市場は地域らしさを大切にした活性化が必要だった。

再生活動

市場が残っていくためには那覇市の市民からも市場が必要なものだと思われる必要がある。また、ものを売るだけでなくコミュニティの核としての機能もなければいけない。

生ゴミのポスト実験や周辺地域とのつながりを強めるためにエコマネー市場の人以外で作ったファンクラブなどで地域の循環を強めて、市場の中の人間関係や、周辺の人との結び付きを強めていった。

おばぁーラッパー

おばぁがラップで歌を歌ったら面白いのではと思いつきで始まったこの企画。もともと栄町市場にはミュージシャンが多かった。音楽・踊りの芸能は宝庫、この町の文化で活躍できたら市場が自信と活気を取り戻すきっかけになるのではと、市場をテーマにして曲を作ってCDに。今ではこのCDはすごく人気のあるものになっている。

感想

地域のコミュニティをすごく意識していて、子供をすごく大切にし、こんなにもイベントの多い市場なら沖縄にあっても行ってみたいと思いました。

活性化も建物などを新しくしたりと町の形を変えなくても、アイディアしだいでこの市場のような魅力が持てる、遊びのある町の活性化も面白いなと思いました。