江戸川大学ライフデザイン学科2年生 リグン

 

初めて、LD研究会参加したから、ちょっと緊張があった。今回の研究会では、ドイツは森の国と言われ、日本は資源がない国と言われるが、トイツと日本はだいたい同じ国土面積を持つのに、ドイツの森林率は30%、日本は68%であるにもかかわらず、日本より5倍ぐらい木材を市場から出されていることを知り、驚いた。

 日本林業の現状は、森林があるにもかかわらず、80%以上輸入している。産業的には、日本の林業はコストがかかり、採算を合わないし、木材のシステムが違うからであった。

 日本の森林組合がいままでやってきたのは、保安林事業とか、公社公団事業であった。しかも、今まで間伐などは、切り捨てであり、そのまま森林に放置している。公社公団事業は単価も高く、搬出などの技術力もアップしてこなかった。

ドイツの林業は非常に健全で、しかも生産された木材は、基本的に地域で加工され、地域で利用される。余った分は、その地域外で利用され、更に余った分は輸出されるという構造ができている。

日本の木材の自給率は、昭和30年には自給率は9割以上あったが、現在の木材の約8割は海外から輸入している。これに比べてドイツはパルプを除けば、100%の自給率となっている。

日本とドイツの木材産業似ているのは、製材工場が大きいから小さいまであるということだけと思う。日本は資源が足りない国だと言われるが、実は他の国より豊かな森林資源をもっている。そして森の木は、太陽の光と水と土さえあれば、木の成長するのが当たり前である。方法論さえ間違えなければ、森林は維持され、成長分だけ伐採すれば、持続可能な産業となる。なお、森林は空気や水を造って、人間にとって一生、基本的な資源を与えてくれる。

 日本は戦後、植林開始していて、すでに50年を超える木も増えきた。これからまさに先進国型の林業・木材産業を構築できる可能性が出てきた。ただし、林業を近代的な森林経営にしていくには、従来とは比較にならないくらいの努力が必要である。そのためには以下の3点が必要と考えている。

1. インフラの整備

コストがかからない大型の車両を使う必要がある。林道を造るには、高度な土木技術による道路整備が必要で、これによりコストは大幅にカットできる。

2. 生産管理

森林管理技術、高品質の木材を作るためには、最適な間伐の期間を計画し、指導から管理まで、高い森林管理技術を築く必要があること。

3. 人材育成

これからの日本の林業は、特別な技術は必要で、森林管理技術を持った人材を育成し、中長期的な計画を計画することも必要だ。さらに、伐採から製材所、さらに地元の工務店など、地域で循環型の産業構造システムを構築できる人材も必要となる。