こんにちは！

個別指導塾「エルクレードル」薬円台校の長島です。
（略称は「エルク」です）

本日は休校日のため、

実は私はいまは千葉県にいない予定です。
久しぶりの遠出を楽しんでおります笑

しばらく期間が空きましたが今日は先日の続きです。
https://ameblo.jp/lcradle001/entry-12855469248.html

＜なぜ男子は不安にならないのか＞

女性の脳は、成長段階で「エストロゲン」という女性ホルモンで満たされるにつれて、
『感情の動きとコミュニケーションを最も重要視する』ようになります。

反面男性は、「テストステロン」という男性ホルモンが脳で支配的になり、
『一人で何かを追求することに没頭する』ようになります。

夏期講習中の中3生たちの様子を見ていると、
その男女の特性の違いが（例外や個性はありつつも）ものすごくよく現れているので
「う～ん、面白い」と思いながら皆さんを眺めております笑

女の子の仲良くなり方には、
「相手の世話をして仲良くなる」
という特徴があります。

男の子の仲良くなり方には、
「相手に遠慮ないことを言ったりいじったりして仲良くなる」
という特徴があります。

男子たちも友情を深めている様子がありますが、
女子たちはその１０倍は友情を深めている様子です笑

ただ、授業は先生と生徒の関係で進むものの、

「覚えたり、身に付けたりする動き」

は基本的に自分ひとりで行うものです。

例えば、
大人になってからの仕事の多くもそうなのですが、

「結果を出す人は、ひとりで集中する時間を持たなければなりません」

教室の中に皆といてしかし、

集中力をもって自分のひとりの世界で課題と向き合わなければならない。

これがどれだけ長時間かつ高い水準でできるかが、

勉強が（あるいは将来においては仕事が）

できるかということになるのだと思ってもいますよ。

ひとりの世界に身を置くことには、
特性の面から男子の方がそれを好むことが多いですが、

男性は女性より「孤独に強い」わけではありません。
（孤独を恐れないことと、それに耐性があるかどうかは話が別なのです笑）

しかも、女性より「ストレスに弱い」という特性があります笑
（ストレスを感じてもそれを誰かに話したりしないので、発散するのが苦手な人が多いのだと思います笑）

また、ご存知の通り平均寿命も女性より短いです笑
（これは他の人と絆を結ぶことが苦手なことと、

　男性ホルモンが女性ホルモンよりも血管の保護効果が弱いからだと思います）

＜変化する脳＞（前回の復習）

男性と女性は思春期に入ると異なるストレスに反応するようになります。
女の子は人間関係のストレスに、
男の子は権威への挑戦に反応してストレスを感じ始めます。

女の子は人に好かれて社会的なつながりを持たなくてはならないから、
人との深い繋がりが快楽で、人間関係の葛藤を嫌うようにできています。

男の子は尊敬されて高い地位を占めなくてはならないと考えるようになります。

このことは、中学生の女子たちが長時間部屋にこもって友だちと電話をしたり、
スマホから絶えず流れてくる友人の情報から少しも目を離せないことを簡単に説明します。

女子たちにとって友人と仲良くすることは、
日々のストレスを和らげて、人生の荒波を乗り越えるために役立っているのです。

※が、しかし、、

「だからといって家族生活や塾の教室環境がその都合に振り回されても良い」ということにはなりません。
　ご本人と話し合った上で、ちゃんとしたルールを整備すると良いと思います。

一方で、10代の男の子が望むのは、とにかく1人にしておいてもらうことです。

これも、ムリにいろいろ話させようとしても余計に殻に閉じこもるだけなので、
ご本人が勝手に話してくるときがくるまで基本的には見守っているのが良いと思います。

女性は親密な関係の相手には、
いろいろお世話をしたり、つい口うるさくなってしまうもののようです。

「なんで、○○しないの？」

「○○して当たり前だよね？」

みたいな感じです。

ただし、男性陣にはそのようにごちゃごちゃ言っても、

「・・・なにかごちゃごちゃ言ってるな」

としか思われていません笑
（ごめんなさい。私がそう思ってるわけではなく笑　一般的にです笑）

実は聞く耳を持たせるには少しコツがあって、

「私がそうだと困るから、○○してほしい」

「私が心配だから、○○して」

と主語を明確に、自分にした言い方をすると、男性陣は聞く耳を持ちます。
（そうでなければ女性が泣き始めてから、ようやく男性はただ事ではないと気づきます）

前回お伝えしたように、
男性は、親密な相手とのコミュニケーションでは、
相手を特別に扱ったり、言動の裏側を考えたりすることを一切しません。

「仲が良い＝ストレートに言うはず」

だと思っているので、
女性のように相手の言動や表情からその真意を察するようなことはしません。

言うことを聞かないのはつまり、
お母さまを大事に思っていないからではなく、

「なんかごちゃごちゃ言っているな。意味不明」

としか思っていないからです笑

信頼している人の言葉は、
本当に字面のままでしかとらえていません。

なので、女性同士なら当然のように伝わるニュアンス
（仲が良い相手のことは察して当然という感覚）は、
たとえ息子や夫であっても男性相手ではまったく通じないと思っていた方がいいでしょう。
（通じてしまうのなら、それはこれまで述べてきたような知識を持っているか、

よほどそうしたことの学習機会に恵まれた（ある意味男の子として普通で在ることを許されなかった不幸）か、
　「察してあげる必要があるほど仲が良くない」と思われているということです）

＜愛の喪失＞

最初に男性の方がストレスに弱いと述べましたが、
その理由は例えばこうです。

失恋して捨てられたときに、
自殺する率は男性の方が女性よりも３～４倍も高い。

こういうときに女性の場合はうつになります。
食べることも寝ることもままならず、社会活動もできなくなって、
自殺も考えるかもしれないが、結果的には自殺まではしないことが多い。

３～４倍という差は偶然開くような差ではないので、
結果で見ると、女性の方が精神的にタフなようだと考えられます。

なお、そのようなときの脳へのダメージは、
本当に肉体が傷つけられたときと同じ反応を示しています。

最近は男女関係なくAIと恋愛をする人も増えてきているそうです。
（日本ではまだそれほど聞きませんが）

深手を負うリスクを考えたときには、
「絶対に裏切らない」AIを相手にした方が安心安全なのは少しわかる気がしますね。
（ダヴィンチがかつて理想像としてモナリザを描いたことがよぎります笑）

少子化の加速が待ったなしになりますが笑

＜テストステロン＞

テストステロンを男性ホルモンと同義で書いてきてしまったのですが、
これは実は便宜上の話で、テストステロンは男性にも女性にもたくさんあります。

テストステロンは性と攻撃性のホルモンで、
男性は精巣と副腎で、女性は卵巣とやはり副腎でつくられます。
（逆も同じで、エストロゲンもつくられます。女性っぽい男性はやはりエストロゲンが多いです）

お察しでしょうが、産生する量が違っていて、
女性の保有量が１だとすると、男性には１０～１００ものテストステロンが存在します。

男女がすれ違うのには、この1対10～100に由来する価値観がズレていることに関係していることが多いそうです。
（男性の中でも10～100もの開きがあるのが個人的には驚きです）

生物として男女の価値観や見ている現実は自然に任せていると根本的にズレていると思ってください。

意識的に学び互いに譲歩したりすり合わせることをしなければ、100％すれ違うことになります。

（本当に自然にしていたら野生の人間の平均寿命は30年程度でしたから、そのような努力をする必要はこれまでにはなく、これからの世代特有の課題なのだと思います笑）

＜ママの脳になる＞

人間に限ったことではなく、
哺乳類は１度母子の絆が結ばれると、母親が子どもを捨てることは滅多にないと言われます。

女性（だけではなく男性も）の脳は、胎児の成長、出産、授乳、
子どもとの触れあい、子どもの匂いなどに反応して徐々に母性の脳回路が構築されます。
（赤子の頭の甘い匂いには世話焼きに喜びを見いだすオキシトシン産生を促すフェロモンが含まれます）

動物の中には産後5分間のタイムリミット付きで母子の絆をつくるヒツジなどの動物もいますが、
（逆に5分以内にしか絆がつくれないのです。5分で親子になれなければ終わりです笑）
人間はもう少し時間をかけて徐々に脳が変化します。

女性が我が子になぜ、大きな情熱を注ぐのか。

それは脳を調べるとよくわかります。

我が子を前にした女性の脳を調べると、活性化している部分が恋愛をしているときとほぼ同じで、母性愛は恋愛によく似ていることがわかります。

※男性の脳も子どもとの触れあいで変化しますが、
もちろん、女性ほどの大きな変化はおきません。

また、野生の霊長類（サル類）の母親は、
フルタイムで仕事（狩り）をすることはめったにありません。
「子育て」と狩猟や採集などの「仕事」と「休息」のバランスをとっています。

そして、必要に応じて、自分以外の子どもの面倒も見てあげます。
これは縄文弥生時代の人間も、そしていま現在の世界中の母親たちも同じことでしょう。

哺乳類には自分以外の子どもの面倒も見てあげて、親子の絆を作る能力があります。
そうして、必要に応じて自分の子どもを他の親に預けて仕事に費やす時間を増やすこともします。

良い母親業にとって、理想的な環境は「予測可能性」です。

①毎日十分な食料が与えられる
②毎日十分な食料が与えられない
③日によって十分だったり不十分だったりする

1番が1番良く、3番が最悪で母も子もストレスを感じて不安定になります。

現代においても、母親ひとりで子育ての一から十までを
自立し自活するライフスタイルをとることは基本的に不可能です。

子育ては、夫以外にも必ず他者の手を借りなければなりません。
（例えばそう、教育においては塾がありますよ笑）

自分には特別なサポートが、
そして子どもには良い代理親が必要だと知ることが母親として成功するカギになります。

＜なぜ男子は不安にならないのか2＞

脳は不安経路の活性化によって何が危険かを学習し、

快楽・報酬回路によって何が安全かを学習することがわかっています。

危険や苦痛を予想したとき、男女ともに不安経路が活性化しますが、

女性は男性よりもその発火を抑えることが難しいのです。

不安とは、ストレスや恐怖が扁桃を発火させて、脳が目前の脅威に意識的関心を向けている状態です。

その結果、女性は男性の4倍も不安になりやすい。

女性のストレスの引き金は極めて敏感なので、男性よりも簡単に不安になります。

前にも書きましたが、

これのおかげで女性の脳は目前の危険に関心を集中し、子どもを危険から守ることができます。

＜年齢を重ねると脳も変わる＞

熟年になると、また脳は変化します。

男性も女性も衝動は安定してくる傾向があるし、

とくに男性は長く抑制してきたさまざまな感情をラクに表出できるようになります。

閉経期になると、女性はまた大きく変わります。

何十年も家族の世話に明け暮れた日々を、ふともう終わらせようと思ったりします。

そうして新しい人生を始めようという気持ちになるのは、この時期の女性のありふれた通過儀礼です。

それはホルモンに大きな変化が生じているからです。

世話焼きや面倒見に自身を走らせて、どんな争いも全力で回避しようと思わせる女性ホルモンの産生が減ります。

感情の細やかなニュアンスは気にならなくなり、平和を保つことにはそうこだわらなくなり、

あれほど好きだった友人とのおしゃべりにもそれほどの快楽を感じなくなります。

それが家族からすると、まるで人が変わったように見えることもあるようですが、

しかし、ヒトの寿命がのびた結果、女性には新たな人生がその先に広がるようになりました。

（アメリカの55歳以上の離婚の65％は妻側が言いだしていることは、どうもこの変化に理由の一端があるようです笑）

この時期の女性は自分が何を望み、何を望まないのかがハッキリと見えてきます。

「ママの脳の時代」は終わりを迎え、女性はママであることから解放されるとも言えます。

しかし、本当に別人になることはもちろんありません笑

確かに今までと見ている現実は変わりますが、

世話焼きの回路が、完全に活動停止することはないからです。

ただ、子育ての重荷が減り、脳の大部分を占領していたママの脳が後退するこの時期以降は、

女性が本来の自分を取り戻して、自分の人生を楽しんだり新たな分野に開眼したりする素晴らしい時期となりうるそうです。

人生で最高の瞬間をこの時期以降に手に入れたという例は、枚挙に暇がないとも。

お母さま方には子育ての後にもまた、

素晴らしく開けた熱い夏の青空が待っているのです。

子育ては大変なことも多いと存じますが、

どうかめげずに頑張っていただけるように、応援しております。

なお、ホルモン変化によって心身に不調を来たすことは男女ともに珍しくはないそうです。

現代では飲み薬や貼付薬などで実は各種のホルモンはかんたんに補充することが可能なので、その際は年齢のせいだと諦めてしまわずに、クリニックに相談すれば良いそうですよ。

---------------------------
個別指導エルクレードル薬円台校
所在地：〒274-0077 千葉県船橋市薬円台4-3-17 ﾜｶﾏﾂﾋﾞﾙ２F
　※薬円台公園内、船橋市郷土資料館となり。
電話：０４７－４９７－８３１３
メール：lcradle001@gmail.com
LINEで無料通話できます
開校時間：16時～22時（日曜定休）

無料体験授業や資料請求のご案内は、
お電話はもちろん、
【無料体験授業･資料請求はこちら】
より24時間お気軽にお申込いただけます(^^)/
---------------------------

なぜ男子は不安にならないのか⑤