こんにちは！

個別指導塾「エルクレードル」薬円台校の長島です。

1月末です。
中3生たちの私立高校の入試結果が出揃いました！！

結果、

全員合格！！

おめでとうございます！！！

一般入試まで全部というわけではありませんでしたが、
それでもまずは全員が高校生になれる、ということが決まったことはとてもうれしいです！

さぁ、あとは公立入試まで1ヶ月間、

最後の直線を駆け抜けるだけですね！！

ところで先週、

すてきな保護者さまからメールをいただきました。
そこには子育てに関する反省と後悔がしたためられていましたが、
同時にお子さまたちに対する深い愛情が感じられました。

最後に、今後も当ブログを読むつもりであると、書いてくださいました。

ありがとうございます。

なお、そんなに読み応えのある内容が書けているのかと振り返ると、
ちょっとプレッシャーですね笑

しかし、私は真面目さと不真面目さが同居する男です笑

では、今日はそんなプレッシャーをあいまいにする記事を書いてみようかと思います。
（堂々と無責任発言した笑）

＜白黒つけたい＞

すべての物事が、1つひとつすべてきれい並べられて、
すべての問題が、1つひとつすべて快刀乱麻に片付けられる。

そんな毎日が送れたら、とても気持ちがいいでしょうね。

現代人は、とても忙しい毎日を送っています。

時計がなかった時代とどちらが幸せか、
なんて考えてしまうくらいに私たちは忙しい。

期限までに決断し、

期限までに決断し、

期限までに決断することを繰り返し、

それが早ければ早いほど良い、という価値観に日々追われています。

それは、YesかNoか、白か黒かを決めることです。

どちらでもない？決められない？

まったく優柔不断なやつだなー。イライラする笑

なんてことはありませんか？大抵あるでしょう？

自分にいつも強く決断を迫っていればいるほど、
他者にもそれを同じように求めたくなるのだと思います。

ですが、少し窮屈な感じもしますね。

そう、YESかNOか、しか答えがないという考え方は、
なかなかにストレスなのです。特に決めるまでが。

でも、社会がそれを正しいこととして回っているのもあって、

我々は知らずとその価値観を自身に馴染ませてしまっています。

結果がすべて、という考え方もそれに近いです。

結果が出るか出ないか、決着が付くまで落ち着かず、保留にする限りストレスを感じます。

しかしできれば、そういう考えから、少し意識的に自由になりたいものです。

人間関係の中で生じる様々なやりとりに、

すべてYESかNOか、良好か断絶かを求めたり、求められたりするのは、

なかなかにしんどいでしょう？

もう疲れるからずっと一人でいようか、となります。

（これをセルフネグレクトといいます。孤独死の理由堂々の第1位です。

　高齢者以外にも、自他の期待が大きい学生や、専業主婦の方もなりやすいと言われています）

国同士の関係では言うに及ばず、

曖昧さを排して歴史や思想が違う国が決着をつけようとすれば、

もはや断絶孤立か戦争支配かの二者択一になります。

しかし私たちはもともと、それほどハッキリとした存在ではないように思います。

清濁併せ持ち、今日はYESで明日はNO。またはその反対でもおかしくはない。

一貫しているように見えるのはそうであろうと頑張っているだけで、

本当は一貫せず矛盾を抱えて、いつも迷っている部分があって普通の生き物なのです。

少し言い方を変えれば、

そんなYESともNOともつかないグレーな部分をあえてそのままに、

片目をつぶって許容するのがある意味「大人になる」ということなのかもしれません。

（一方的に我慢しろ、ということではありませんよ。

自分と他者を同価値と認めてどちらかがストレスをためない、犠牲にならないバランスをとるということです。

これは今年始める新しい授業で伝えたいことでもあります）

そうすれば、もう少しみんな肩の力を抜いて生きられると思いますよ。

生きながら絶えず感じる胸の乾きも少しは癒やされるかもしれません。

ハーバード大が1938年から現在、80年以上もの長期に渡り、

当時10代だった724名の男性の人生を細かく記録し続けています。

（半分が当時エリート大学生。もう半分は、貧困層の青年たちでした。

　もう9割以上の方が亡くなっているようですが、その子どもたち2000人以上にも調査が続いています）

現在の研究責任者で精神科医のロバート・ウォルディンガーは、

人を本当に幸せにするのは、

『富を蓄えること』や『有名になること』

ではなく

『身近な人との良質な人間関係』

に尽きるといいます。

それもパートナーの有無や、友人の数はあまり問題ではなく、

いざというとき頼りにできるとお互いに思える身近な人間関係

だとデータは繰り返し示すのだそうです。

「お互いに思える身近な」というところがポイントだなと個人的には思います。

お互いに頼れると思えない関係は、

片方が犠牲になりますから、長くは続かないんですよね（遠い目）

これは人間関係の質を考えるときにとても有効な指標だと思います。

「自分が誰かを頼りにする」ことと同時に、

「自分がその誰かに頼りにされる」関係こそ最良

だと言い換えられるからです。

こうしたことは自分が中心にいるので、

なかなか複雑で本質がどうなっているのか隠れてしまうものですが、

こうして研究結果として客観的に示されると、自分はどうかと考えやすいですね。

コロナ禍で人間関係の希薄化は世界的に拍車がかかってきています。

セルフネグレクトしないように、私たちは今までよりも工夫や努力を要するようになってきているのかもしれません。

そう。

人間関係って、作るにも維持するにも、地味で地道で面倒な努力が延々と続くのです。

あまり努力してないなーという人は、良い人間関係を築くために積極的に動くことをロバート氏は勧めています。（しまった。私のことか…笑）

生きるのって大変ですね笑

＜グレーを許せない＞

曖昧さを許せないのは、
曖昧さや迷うことを否定し、また否定されてきたからです。

真面目で優秀な人ほど、自分にも他人にも曖昧さを許せなかったりします。

そして、「何事にもグレーではいけないのだ」と、子どもたちを皆で教育してしまう。

私も学生時代から態度の悪い先生に腹を立てたり、

大人が精神的に幼さを残している部分を許せなく思ったりしてきました笑
グレーでは片付けられない。駆逐したくなる方の気持ちはわかります。

曖昧さを敵視したくなるのは、

社会もありますが過去にそれで繰り返し傷ついた経験があるからかもしれません。

早く決めてよ！と怒られたり、

ハッキリして！と迷うことを禁止されたり、
曖昧にしたことで何かを失ったり、のがしたり、嫌な思いをした。

だから、「決めなければ、急がなければ」

と、自分に曖昧さを禁止したのでしょう。

一つひとつは些細なこと過ぎて、

もう覚えてもいないことかもしれませんが、
できたら思い出してみてください。何かあったはずです。

もし思い出せたら、過去の決められなかった自分を許すといいと思います。
「あの時はさ、仕方なかったよ。でも頑張ったよな」と、声をかけるように。

そして、あなたに曖昧さを禁じた誰かも、
もしかして同じように傷ついてきた人なのかもしれません。

それを分かってあげられたら、素敵ですね。

そんな余裕のある大人に、私はなりたい笑

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白と黒と灰色と幸せ