zootsuitsのブログ

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Amebaでブログを始めよう!
つれづれとカルチャー全般についてレビューしていく
このブログ。

第一回目は音楽レビューから。

あくまでこのブログは筆者の主観が大きく入るもの
でもあると初めにお伝えしておく。

なぜなら音楽とは嗜好品の一種であり好みも現代は
好みも細分化されているのは否めないからである。

その中で小生の今までの音楽体験から少しでも
参考になれば幸いである。

最初はつたないレビューになるだろうがご了承
頂きたい。





Parklife/Blur

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まずは来年5月に東京ロックスで来日が決まった
ブラーである。

洋楽について多少なりとも知識のあるかたであれば
知らない人の方が少ないだろう。

日本では90年代ブリットポップの雄としてオアシスと
並ぶ人気を誇る。

前回のサマーソニック03の来日はオリジナルメンバーである
グレアムコクソンを欠いての来日だったため今回の
来日はファンにとっては悲願だろう。


ブラーのアルバムには一枚も駄作がないと筆者は思うが
その中でPOPミュージックとしてのバランスを一番うまく
とっていたのは本アルバムであると思う。

このアルバム以前のアルバムはBLUR的POPセンスの完成を
模索している段階でありシューゲイザー、ネオアコなどの
ジャンルで形容される音楽からの影響が顕著にみられる。

グレアムのギターはよりヘヴィだしサウンド的にも
UK的パワーポップバンドのサウンドである。


しかしこのアルバムを境にブラーはブラー的POPミュージック
を確立していく。

これ以後はそのBLUR的センスの型の中でよりヘヴィになるか
メローになるかリズムのアプローチを変えているかの
違いなのである。

具体的なところではギターアレンジ主体ではなくリズム、
ストリングスなどのアレンジ主体への転換とサウンドプロダクション
もリズム、メロディワーク主体になっている。

ギターもリードというよりリズムギターのようなフレーズや
メロディワークが増えておりより曲として聞きやすくなっている。

ギターロックというよりアンサンブルロックという言葉
がBLURには合うのではないかと筆者は勝手に思っている。


シングル曲PARKLIFEしかりTO THE ENDもどこのパート
が出過ぎるという事がないのである。

これはいい曲を作りたいという目的意識が全員で共有
出来ている間は絶大な効果をもたらす。

その結果がアルバムとして現れた典型といえる。

しかし、バンドが人間同志のコミュニケーションで
成り立っている以上エゴを殺し続けるというのも
難しい。

この後もブラーはデーモンとグレアムのお互いの
エゴのせめぎ合いの中でアルバムを制作していく
が、それが結果としてグレアムの一時脱退に
繋がったのだろう。

本作はそういった確執が起こる前の幸せな記録
であり傑作である。

08年の再結成はDVDでしか観ることが出来なかった。

今回は本当に日本で観れる。今からブラーの
アンサンブルを体感できるのが楽しみだ。