MISIAのライブを見に、NHKホールに行ってきた。「EIGHTH WORLD」のときのさいたまスーパーアリーナ以来だから3年ぶりですかね。


$音楽ライター・結城伶司のカクシゴト!-1103241


 震災の影響で中断していたツアーを今月1日から再開してのち3本目となる今回。2月の東京国際フォーラムでの初日とは内容も変わってたみたいで。電力状況を鑑み、電源車を持ち込んでの開催を決めたようです。

 ツアーは6月まで(!)続くのでセットリストなどは終わってからアップするとして感想だけ先に書くと、前回2万人クラスのさいたまスーパーアリーナで見て、それでもすごいなと思ったのに、今回はキャパが3800ってことで、もうそのパワーがビンビン伝わってきて。

 その点ではこの距離で見られてよかったかなと思ったんですけど、ハコが小規模な分、舞台装置もシンプルなものにせざるをえなかったみたいで。オープニングから4曲目までくらいをピークに、あとはもう“歌”を主役に持ってきて、演出で驚かされるということはなく。


MISIA「MISIA GREATEST HITS」


 振り返ってみると曲調2種類、歌い方1種類ぐらいの感じだったので、長丁場になってくるとだんだんくどい感じになってきて、もうちょっと要素があってもよかったかなーと思う。MISIAの衣装もダンサーの振り付けも好みじゃなかったから、どこも見てたい部分がなくて…。

 中盤のバラードパートでは、歌い方もしっとり、演奏もしっとり、照明演出もしっとりの三重重ねで、ジメジメジメジメしてきちゃって。後半の、7曲ハウスメドレーでは逆に、乾いた感じの四つ打ちビートとMISIAの湿ったボーカルが絶妙にマッチしてて、そっちは好きでした。

 でもやっぱ見てて、彼女はもっと大きい会場のほうが輝く人だなと思った。これだけのボーカルだと、前面に出しちゃうとどうしてもトゥーマッチな感じになっちゃって。7曲目くらいで、まだ3分の1しか来てないのにゲップ出そうになっちゃって。


MISIA「JUST BALLADE」


 演出をした方がいい場合としないほうが場合があるけど、彼女の場合はさいたまのときみたいに空中で歌ったり映像使ったりとかしていい感じを気を散らして(笑)くれたほうが、見やすいステージになると思うな。バラードパートも、もうひと演出欲しかった。

 どうもNHKホールでのライブって、イマイチな感じで帰ってくることが多いんですけど。その理由が今日のこれなのかもしれないと思った。ホントは武道館、アリーナクラスでやるべきことを、この狭さに押し込むことによる圧迫感。去年のDo Asとかもそうだった。

 中規模の会場を全国回るか、大規模な会場で大都市に人集めるか、そのアーティスト、そのツアーによって違ってくると思いますけど。中小規模の会場に収まりきらない個性を持ったアーティストだと、演出するの大変ですよね…。今日もいろいろ勉強になりました。


2011年04月09日(土)のツイート


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