むち打ち症の概念
むち打ち症は正式には頚椎捻挫とか外傷性頚部症候群と呼ばれるものです、一番多い原因としては、自動車の追突事故によるむち打ち症です。
その他ではスポーツ、頭部への物体の落下などがありますが、とくに追突事故によるむち打ち症は頭頚部に対して過伸展と過屈曲が瞬時にして発生する為、筋肉、靭帯、椎間板、血管、神経などの軟部組織が損傷されます、しかし定義づけとしては頚椎の骨折、脱臼を伴わないものを言います。
むち打ち症の症状は頭痛、頚部痛、頚部の傍脊柱起立筋や胸鎖乳突筋の圧痛、頚椎の運動制限などです。
また、むち打ち症の合併症として、吐き気、目のかすみ、耳鳴りなどのバレー・リュー症候群を思わせる症状が出ることもあります。
むち打ち症の鍼灸治療
むち打ち症の治療は急性期においては、整形外科による固定カラーの装着、その他の治療が先決となります。
急性期を過ぎると頚椎運動訓練や頚部筋の訓練に入りますので、この時期に併用療法として鍼灸治療を行うと、急速な症状改善と合併症の併発を最小限にとどめることができます。
むち打ち症に対する鍼灸治療は、頚部、肩部、肩甲間部、脊柱起立筋、腰部の筋群に対して行います、ま合併症の治療は、頚部交感神経に対する働きかけとそれぞれの症状に応じだ経絡の要穴に対して行います。
むち打ち症の対策
むち打ち症の原因が突発的な交通事故によるものがほとんどですので予防はできません。
このむち打ち症は、加害者に対する敵意や補償の問題をめぐって症状の増悪がみられますので、難しい一面はありますが、治療に専念するようにしてください。
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