扁桃炎の概念
扁桃は咽頭粘膜内に発達したリンパ網様組織で、口峡を中心にワルダイエル扁桃輪を形成していますが、口蓋扁桃が臨床上最も重要となっています、つまり口蓋扁桃は上気道における感染防御の機能を担っていて、常に炎症に曝露されている生理的炎症臓器であるといえます。
扁桃炎の原因は細菌感染であり起炎菌としてはレンサ球菌、ブドウ球菌、肺炎球菌などです、扁桃炎は通常感冒のときや気候の変化、あるいは過労などによって発症します。
扁桃炎の症状は発熱、頭痛、全身倦怠を初発症状とし、しばし39~40゜Cの高熱を発し、ときには悪寒戦慄を伴います、また咽頭痛はとくに嚥下時に激しい痛みが伴います。
扁桃炎の鍼灸治療
扁桃炎に対する鍼灸治療は症状が初期の段階、あるいは安定した状態を対象とします、したがって高熱及び悪寒戦慄を伴う場合は対象外となります。
扁桃炎の治療は症状に応じた経絡治療と免疫力増強を目指した治療を行います。
扁桃炎の対策
扁桃は生理的炎症臓器であるといっても、炎症状態は起炎菌に対して劣勢状態にあるわけですから好ましい状態ではありません。
急性扁桃炎を何回も繰り返す場合は習慣性扁桃炎といって、年4回以上繰り返す場合、扁桃摘出手術の適応となる場合があります。
したがってバランスのとれた食事、充分な睡眠、適度な運動に配慮して免疫力を高めるようにしてください。
扁桃炎に対する鍼灸治療の効果
扁桃炎に対する鍼灸治療の効果は、残念ながら短期間では治療効果を実感できません。つまり免疫力の増強を目指した体質改善を図らなければならないからです。したがって根気強く鍼灸治療を続けていくうちに症状の強さがが和らぎ罹患回数も減ってまいります。
鍼灸指圧 Sweep
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