嗅覚障害 | この『道』で生きる 

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鍼灸指圧の治療院Sweep 院長のブログ 

嗅覚障害の概念

 嗅覚障害には、全くにおいを嗅ぐことができない嗅覚脱失、嗅力が正常者に比べて弱い嗅覚減退、においが必要以上に強く感じてしまう嗅覚過敏、普通のにおいが悪臭として感じてしまう嗅覚錯誤、実際にはにおいが存在しないのに感じてしまう嗅覚幻覚などがあります。
またこの嗅覚障害を原因別に分類すると、呼吸性嗅覚障害、末梢神経性嗅覚障害、混合性嗅覚障害、中枢神経性嗅覚障害に分けられます。
呼吸性嗅覚障害とは、鼻腔形態異状によりにおい分子が嗅粘膜に到達できない嗅覚障害、末梢神経性嗅覚障害とは、嗅粘膜や嗅糸そのものの障害で起こる嗅覚障害、混合性嗅覚障害とは、副鼻腔炎や鼻アレルギーなどのように呼吸性嗅覚障害と末梢神経性嗅覚障害が合併した嗅覚障害、中枢性嗅覚障害とは、頭部外傷などにより嗅球や高位の嗅覚中枢の障害によって起こる嗅覚障害です、その他の原因として加齢現象による嗅覚障害、薬剤による嗅覚障害、有機ガスによる嗅覚障害、手術による嗅覚障害などがあります。



嗅覚障害の鍼灸治療

 嗅覚障害に対する鍼灸治療は、機能的疾患である嗅覚減退、嗅覚過敏、嗅覚錯誤、嗅覚幻覚を対象とします。
嗅覚障害の治療は嗅覚機能の変調是正を目的とした、鼻根部周辺と眼窩上部の治療点に対して行います。
気質的疾患による嗅覚脱失は、西医における原因疾患の治療が先決で鍼灸治療は併用治療となります。



嗅覚障害の対策

 嗅覚は、鼻腔の天井部分にある嗅上皮の嗅細胞によって感受されます、この嗅細胞は神経細胞が直接、受容器となっていますので比較的再生能力があります、したがって呼吸性嗅覚障害、末梢神経性嗅覚障害、混合性の嗅覚障害は適切な治療を行うことによって改善します、しかし中枢神経性の嗅覚障害は現在のところ回復できません。



嗅覚障害に対する鍼灸治療の効果

 嗅覚障害に対する鍼灸治療の効果は、機能的嗅覚障害は比較的短期間で治療効果を実感していただけます。また、耳鼻科での原因治療の程度にもよりますが鍼灸治療の併用により早期に症状改善が見込めます。



鍼灸指圧 Sweep

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