咽頭炎の概念
咽頭炎は口峡、咽頭の粘膜及びリンパ組織の炎症をいい、これには急性咽頭炎と慢性咽頭炎があります。
急性咽頭炎はいわゆる上気道感染の部分的症状で、大部分はウイルス感染により発症しますが、さらに二次的に細菌感染が加わることが多い疾患です、また誘因として物理的及び化学的刺激、疲労、空気の乾燥などが挙げられています。
急性咽頭炎の症状は発熱、全身倦怠感、咽頭痛、粘液性分泌物増加及び顎下リンパ節腫脹を伴い、咽頭粘膜の発赤腫脹がみられます。
また発症部位により鼻咽頭炎、咽頭側索炎、口蓋垂炎などに分けられています。
慢性咽頭炎は急性咽頭炎が慢性に移行したもので、誘因として塵埃、刺激性ガス、過度の喫煙、鼻炎及び副鼻腔炎の鼻漏による咽頭粘膜への持続的刺激などがが挙げられています、また糖尿病、免疫不全による易感染性、食物アレルギーなども原因として考えられています。
慢性咽頭炎の症状は急性咽頭炎と比べて自覚症状は軽く、咽頭の不快感、乾燥感、異物感を訴える程度です。
そしてこの慢性咽頭炎は病変部位と病状により単純性咽頭炎、顆粒性咽頭炎、咽頭側索炎、萎縮性咽頭炎、乾燥性咽頭炎などに分けられています。
咽頭炎の鍼灸治療
咽頭炎に対する鍼灸治療は急性咽頭炎においては症状に応じた経絡治療と、慢性化を阻止する為の免疫力増強を目指した治療を行います。
また慢性咽頭炎に対しては体質改善を目的とした全身治療を行います。
咽頭炎の対策
咽頭炎はかぜ症候群の中で多くの場合初発症状として発症します、この時点で適切な治療を施すことによって合併症や持病の悪化を防ぐことができます。
また日常的なうがいの励行と、過労や睡眠不足及び偏食や過度の喫煙などといった、免疫力低下の要因を是正することによって慢性咽頭炎の症状を軽くすることができます。
鍼灸指圧 Sweep
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