サーフィンをやっていっると

否が応でもサーフショップとの関係を持たなければならなかったのは遠い昔の話。

今ではネットショッピングでワンクリックで全てを揃える事が可能。



今日はこの先に書こうと思った結末を先に書いてしまいます。

1・今後サーフショップ経営は困窮を極める

2・NSAの会員数は今後もジリ貧で下がり続ける

3・日本のプロ組織からWCTランカーは絶対生まれない



まず1の意味。

これはどんなにおつむの弱い人でも簡単に分かること。

中間業者を介入させすぎ=販売価格が上がる=売れない

なんだーかんだー言って、波乗り業界は角界と同じくらいに旧態依然とした世界だ。

末端のユーザーからかなり吸い上げる構造が構築されている。

簡単に言わば、極道の世界のような搾取の構造だ。


ハワイの某有名レジェンドシェイパーは語る。

「日本でこの商売を始めたらこんなに苦労はしなかっただろうし、

 ここまでサーフボードデザインを探求しなかっただろうね・・いいシステムだよ」

と、失笑交じりに褒め称えたそうだ。これはある米国誌に載っていたインタビュー記事。

もちろん日本のサーフィン誌がこんな記事を取り上げることは無い。

だって、そんなの載せたら広告掲載してくれるスポンサーが減っちゃうじゃない?(笑)



その高コスト体質の元凶というか、一番イクナイのは

権力を笠に着て濡れ手に粟で殿様商売をしているような組織だ。

その皺寄せはもちろんショップにも波及している。

原価率が高過ぎて物を売ってもショップはあまり儲からないのだ。

各ショップがこぞってスクールやらを開催するのは

物販では利益があまり見込めないからなのである。



そこでよく講師として登場するのがプロサーファー。

アル・メリック氏は日本人のインタビュアーによく語るそうだ。

「日本人のトッププロサーファーは待遇が良過ぎるんじゃないか?」

「途中であんなに良い生活が出来たらハングリー精神も育たないと思うよ」

日本のプロ達は、ちょっと売れるとすぐメルセデスだのポルシェを買える。


しかし・・・

ぶっちゃけ、世界での見事な負けっぷりを晒してるプロを見てどう思う?



そう、彼等の必要以上に裕福な生活を支えているのは・・・・YOUなんだよね(笑)



それからNSA。

私も現在は会員だが、来年からは加入しないことにした。

私の登録している支部は:正会員5000円+区費2000円=合計7000円

これ、サービスのいいJAFより高いぜ!?

付帯する保険や波情報のサービスを考えれば安いのかもしれないが、

別個で保険と波情報に入ったほうが絶対にいいサービスを受けられる。

それから会員=奴隷だと思ってる支部関係者の多さには唖然とさせられるし、

私のようなシニア~マスタークラスの会員には至って不遇の感がある。

一時は級認定とか試合を頑張ってみたけど、

今はもうそれ程必要ないと思ってる。


ま、そんな旧態依然とした業界の隙間を埋めるが如く登場した並行輸入ショップ。

人気店になると1日で5000~8000hitもあるようです。

これは実店舗に例えるとトンデモナイ数字であることは間違いないでしょう。

週末に千葉や湘南の海に行ってみると分かると思いますが、

純国産のサーフボードを使ってる人をあまり見掛けないんです。


これは誰でも分かるように単純に説明しますと、

日本のサーフィン業界のシステムが全体的に立ち遅れているからこうなるんです。

これ以上何もテコ入れしないと、本当にジリ貧になって倒れちゃうって・・・・。

市場原理主義の荒波がやっと日本の海まで届いた感じかな。


よく、権力側は「サーフィン文化がどうこう・・・」

なんてことを言ってますが、

文化を構築、保守するのはあなた方にしか出来ないのでしょうかね?

文化は民衆から発生するのが文化だと思うのですが・・・。



と言いながら・・・・

海外から板を輸入して喜んでいる筆者なのでした(笑)