ども、12月という事でペット共々クリスマスカラーになりました。芝丈で御座います。
さてさて、そんな私が今回お送りしますのは……。
『芝生公園を題材としたSS』ッ!
はい、そこのアナタ!早速帰ろうとしないでください!!
かといって可哀そうなものを見る目で見るのも厳禁ですからねッ(んな無茶な
はい、そこのアナタも!お前何勝手なことをしてるんだ、とか言わないで下さいっ!
それはワリと当たり前のことですから!芝生公園内部では!!
って、そこのクラメンさん!脱退なんてしないでくださいぃぃっΣ(゜д゜|||)
ちょっと、頼むから考え直して下さい~ッ!○×っ!?ーッ!?ッッ!ー--(声フェードアウトしながら
では、スタートでーす。
*
シャドウ&アッシュ。
それは世界規模で傭兵活動を展開する、有数の多国籍ギルド。
報酬によって仕事を選別するうえ、それによっては平気で汚い仕事も請け負う。それ故常に不名誉な噂が付いて回っている。しかし、圧倒的な任務の成功率に裏付けされたその完成度と傭兵達の錬度の高さは、誰もが信頼している。
荒事とは無縁である一般の人々ですらその名を知るシャドウ&アッシュ――しかし、そのギルドに存在する『クラブ』という制度を知る者はどれほどいるだろうか……。
クラブ――それはシャドウ&アッシュという組織の内部に存在する、ギルド員達による相互扶助システムである。
ギルドに舞い込んでくる依頼には、キャラバン護衛の依頼や、大規模なモンスターの群の掃討など、個人レベルではとても手に負えないものも多くある。それらに対応する際には、多くの場合複数のペアによるチームが組まれる。しかし、元々我の強い傭兵達。ペア間での問題は、まず当たり前に起こってしまうのだ。また、それ以外にも様々な制約があるため、一つのチームを組むにも非常に時間と労力が掛かってしまう。それを解決するものが、クラブなのだ。
クラブに所属するペアは、普段は通常通りペアとして個人レベルの活動を行っている。しかし、大規模な人員を導入する必要性のある依頼が届けられたその時、クラブのメンバーとして他の構成員と共に行動するのだ。このクラブ制度により、チーム結成の手間は省かれ、さらには、探偵等の後方要員にもより確実に活躍の場が提供される事になるのである。
そして、ここシャドウ&アッシュナルビク支部にクラブ『芝生公園』は存在している。
「おや、アートさん、ドヤさん。アナタ方しかおられないので?」
ダークブルーのスーツの上に赤いロングコートを着込んだ男、クラブ『芝生公園』の経営者にして責任者――マスター――である芝丈は、ギルド内に設置されているクラブ専用スペースに入るなり、二人の先客に向かってそう言い放った。
「ん。丈か?何処に行ってた?」
先に反応したのは全身を燃えるような赤で統一した独特のファッションの女性、芝生公園サブマスターであるアートだ。
「お前がクラブルームにいないなんて珍しいよな」
「ええ、ルベリエ様に呼び出されましてね」
「ルベリエ様に……ですか?」
入り口から向かって左奥、メンバー達が事務室と呼んでいるスペースから声が届く。
「その通りです、ドヤさん」
「成る程……しかし、よく私が居ることが分かりましたね」
苦笑しながら、事務室から紅い鎧を纏った青年が現れる。
彼の名はドヤ。クラブの貴重な戦闘員にして、総務部長である――といっても部下は一人しかいないが。
「フッ……このネコ耳型集音装置は伊達や酔狂で付けているのではないのですよ?」
そう言いうと同時に、トレードマークであるサンタ帽子の上に付けている猫の耳のような飾り物が高速で振動する。正直、スーツとコートの姿がこれ以上ないほどにハマッているため、その上でサンタ帽子を被り、さらにネコ耳を取り付けた姿はかなり滑稽なのだが、彼はそうは思っていないらしく平気な顔でネコ耳を振動させている。
「…………なぁ、ドヤ君。こいつ殴っていいと思うか?」
「お好きにどうぞ」
「おやおや、アナタ達、そのような物騒な事を当人を目の前にして言うの」
芝丈の台詞はアートの、
「だまらっしゃぁぁぁーっ!」
という怒声と共に繰り出された強力な飛び蹴りによって強制的に終了させられる。
「…………話が逸れてしまいましたね。お二人とも、今現在個人活動を行っていない、動員可能なメンバー全てを呼び出してください。それから、私が呼び出された件についてお話しましょう。」
この場合での個人活動とは、ペアでの依頼遂行の事を指す。
「動員可能なメンバー全員?まさか……」
「そのまさか、です。久しぶりに……クラブとしての活動を行うことが出来ますよ、ドヤさん」
そう言って、芝丈は不敵に笑ってみせる。しかし……。
「くぅぅだけ散れぇぇっ!!」
アートに必殺の殺人技連続コンボを叩き込まれながらでは、どうにも格好がついていなかった。
*
はい、見ていただければ分かると思いますが……。
続きます。
いや、私のやる気次第なんですがね(ボソ